突然ですが、私は昔から「光るもの」が大好きです。

子供の頃の縁日にあった「宝石つかみどり」の屋台にはじまり、宝石の原石図鑑を眺めてはにやにやし、海へ行けば泳ぐのなんてそっちのけできらりと光る貝殻を探して1日が終わり、夜景を見てはうっとりし、旅先で夕暮れのマジックアワーに街明かりがぽつぽつ点り始める景色を見て快楽にふけり…
なんでこんなに光るものが好きなんでしょう。理由はいくつになってもよくわかりません。だけどどうしたって心惹かれてしまうものってありますよね。
がらくたを買う
最近、このブログによく登場するこの本「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」を読んで実践しているいろんなエクササイズの影響で、私の部屋には他人が一見したらがらくたとしか思えないものが増えまくっています。

- 作者: ジュリアキャメロン,Julia Cameron,菅靖彦
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
- 購入: 35人 クリック: 150回
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買ってくるのはどれもこれも、ぜんぜん高いものじゃありません。100均とか3COINS(300均)とか、リサイクルショップとかへよくお気に入りを探しに狩りに出かけるのが最近の私の楽しみの一つです。

ただし、買うものは、以前までの私だったら、へえ〜こんなのあるんだ!と思っても「いや、こんなガラクタ買ってどうすんだよ。100円だからって無駄遣いはよそう」と絶対買い物かごには入れなかった種類のものばっかり。
たった1000円で、私は私をここまで喜ばせることができる
子供の頃は、喜んで、100均や縁日に行ったらキラキラ光るものを買ってもらっていました。
でもいつからかそれができなくなって、部屋の中はいつも整然ときれいに整頓しておくのがオトナなのだ、それがオトナの嗜みなのだと思い込むようになったのです。
でも、この本のエクササイズはそんな私のオトナぶった態度を打ち砕きました。

そのエクササイズっていうのは「100均へ行って1000円分なんでも好きなものを買う」というやつです。
本当に楽しいので、できればこの本の内容を踏まえた上でみなさんもやってみて。
このエクササイズを初めてやって、私は「たった1000円で私は私をここまで喜ばせてやることができるのか!」と驚きました。
以来、私の中の小さな子供の部分がほしがっている、こういうこまごましたものを買ってやることを自分で自分に許したのです。

そうして出来上がったのが、大好きなものでいっぱいの楽しい空間
そうしてちまちまと買い集めていったものが、集まったのがいまこのブログを書いているテーブルの上。
きっと、他の人からしたらごちゃごちゃ散らかったきったないがらくたの山にしか見えないと思うのですが、私からしてみたら、まるでずっと遊んでいられそうなワクワクしたものに囲まれたとっても楽しい空間です。

キラキラ虹色に光るシャボン玉、かわいいワインの空き瓶、海を思い出す船とヨットのカラフルな置物、手の上で揺らすと綺麗な音がする地球儀型のガムランボール、レトロな灯台みたいなランタン、海辺で拾い集めた貝殻のビンづめ、白鳥のちっちゃな置物、覗くと無限に雪の結晶を映す万華鏡…などなど。
アトリエはいつも「がらくた」で溢れかえっている
この本に書いてあった、もうひとつ印象的なことがあります。
それは「創造性にあふれたアーティストのアトリエや仕事場が整然と片付けられていることはほとんどない。彼らのアトリエは、彼らが集めてきたがらくたに溢れかえっていて、それらのがらくたは常に彼らにインスピレーションを与える」というもの。
たとえば、三鷹の森ジブリ美術館へ行かれたことのある方はご存知かもしれませんが、あの宮崎駿監督のアトリエも、決してきれいに整頓されているわけではなく、少年時代から大好きだったという飛行機の模型がたくさん飾られています。
そのことに気がついてから、自分の身の回りに、大好きな「がらくた」を集めていくのがとても楽しくなりました。

それは、インテリアという面でもそうですし、今までだったら「派手すぎる」とか「子供っぽすぎないか」とか言って手を出さなかった服や小物。それから「買ってもどうせ読まないし」と敬遠していた、美しい画集や写真集も。
こうやって、自分の大好きなものにどんどん囲まれていくと、部屋が全然整理整頓されてなくても、自然とものすごく心地のいい空間になっていくんですね。
自分だけの夢の遊園地
そういうことで、私、自分の部屋の机の上に、私だけの夢の遊園地を作りました!
100均で買ったろうそくライトや、ワインの空き瓶にこれまた100均のイルミネーションライトを入れたものや、3COINSで入手したおうちの小物入れにLEDライトを入れたものや…。

もう、これだけで、電気を消して何時間でも見ていられるんじゃないかっていうくらい、大好きな空間になりました。
これからも、いろんな場所で光るものを集めては、この遊園地をもっと素敵にアップデートしてゆきたいです。
「火、水、森、宙」の四要素
余談ですが、造園業が本職である今の仕事場のオーナーに教えてもらった話をちょこっと紹介させてください。
あの名高い「星野リゾート」がリゾート施設を手がける際に、必ず押えられているのが「火、水、森、宙」の四要素だそうです。この四つがきちんと配されている空間は、人に安らぎと落ち着きを与えると。
これを聞いて、めちゃくちゃ納得してしまいました。
日本でも、海外でも「美しい」と思う空間には、思い浮かべるとこの四つの要素がすべて揃っていたからです。
岡山県の美しい古都、倉敷なんてまさにそうですよね。
だから私も、それにならって自分の遊園地に、足りなかった「水」要素を追加してみました。(お皿に水を張ってます)

い、イイわぁ〜〜〜〜!!!(興奮)
ほんと、これだけで何時間でも遊んでいられる気がしますね。
みなさんも、自分だけの空間、楽しいアトリエを作ってみてはいかがですか?
それでは、また。たまゆりでした!