みなさんこんにちは、たまゆりです!
昨日に引き続き、サンティアゴ巡礼道で撮影した写真をテーマごとにご紹介するシリーズ(?)をお送りしたいと思います。
今日のテーマは、私が歩いた巡礼の旅の中でも、とりわけ印象深かった「巡礼道上の野の花」について!
ほんとうに、このお花たちに私はどれだけ力づけられたことか…!
それぞれのお花たちとたまゆりの思い出を語りながら、お花たちをご紹介していきたいと思います。
私と同じような時期に歩かれる方に、「こんな景色なんだ〜!」とご参考にしていただけたらうれしいです。
ポピー / ひなげし 赤色
七色ともいえるくらい、たくさんの色とりどりの花が咲いていた巡礼道の中でも、とりわけ印象的なのがこの「ポピー」のお花です。
フランス人の道の上には、真っ赤で花芯が黒いポピーが、どこへ行ってもたくさん咲いていました。
また、赤いお花がたくさん群生しているようすも印象的でしたが、私が一番よく覚えているのは、一面に続く緑の麦畑の中に、一輪だけぽつん、と咲いた赤。
私が巡礼道で出会った大切な人の、まるで化身みたいなその姿に、今でも胸がきゅっとなるようです。
花言葉は「いたわり」「思いやり」「恋の予感」「陽気で優しい」だそうです。
まさに、巡礼道でこのお花が私に与えてくれたものにぴったり!
菜の花 きいろ
こちらも、ポピーと同じくらい、巡礼道の上にたっくさん咲いていて、わたしを何度も何度も元気付けてくれたり、楽しさでいっぱいの気持ちにさせてくれた、とっても印象深いお花です。
そして、私が大切な人にはじめて出会った、パンプローナの先の丘はこの菜の花でいっぱいのお花畑でした。
その人のことを思い出すたびに、この日に歩いた一面の黄色い絨毯を思い出します。
花言葉は「快活」「明るさ」。
5月のサンティアゴ巡礼道を、光いっぱいにあたたかく照らすこのお花にぴったりだ。
ラベンダー むらさき
ラベンダーは、フランス人の道の後半、山越えにさしかかったところでよく見かけました。
このあたりの巡礼記に、このラベンダーのお花の写真が出てきますね。
小さく可憐な紫色の花弁が可愛らしい。
香りをかいでみると、野生のラベンダーならではのとっても強い、芳醇な香りがして、気持ちが安らいだのをよく覚えています。
花言葉は「沈黙」「私に答えてください」「期待」「疑惑」。
ちょっと変わっていますが、「沈黙」などは、ラベンダーが持つ強い鎮静効果、安眠効果に由来するのだそう。
アルベルゲにキッチンがなくてできなかったけど、ちょっぴり摘んで、フレッシュハーブティを淹れたりしてみたかったなぁ!
矢車菊 青
とってもはかなくて、綺麗な色と繊細なかたちをした、見ているだけでちょっぴり切なくなってくるような矢車菊のお花。
日本にいても大好きなお花の一つですが、巡礼道の上にも、かわいらしく咲いているのを見つけることができました。
この矢車菊は、いつもポピーと仲良く並んで咲いていることが多くって、情熱的な赤色と静かに燃えるような青色の対比がとても美しくて、見とれてばかりいました。
ちなみに、この記事の一番下のお写真のお花畑は、カストロへリスという街の近くで撮ったものです。
ここで誰も映画の撮影ロケをしてないなんておかしい!と思うほどの、夢みたいな景色でした。
矢車菊の花言葉は「繊細」「優美」「教育」「信頼」。
ほんとうに繊細なお花です。ポピーとは、とってもナイスカップル。
野あざみ ピンク
これも、わたしにとってとても意味深い印象的なお花の一つです。
スペインの道の上に咲くあざみは、乾燥していて植物が生きるのには厳しい環境のためか、近づくのもためらわれるほどに、激しく痛々しい棘を茎にも、葉っぱにも、お花のがくにも生やしていました。
他の生きものに手折られたり、食べられたり、傷つけられることを恐れて身体中に生やされたその棘はまるで、この旅に来ると決める前の自分のこころのかたちを表しているみたいで、ああ、きっとこのあざみの花は、とってもこわいんだろうな、と切なくなったのです。
でもね、たまたまなのか品種や気候が違っているのからなのかわからないのだけど、ずっと見るたびに痛々しいような気持ちになっていたトゲトゲの野アザミの花が、ゴールのサンティアゴに近づくにつれて、棘のない姿に変わっていったんです。
2枚のうちの下に載せた写真が、サンティアゴデコンポステーラのすぐ近くで撮ったあざみ。
棘がきれいになくなって、つるんとしたお花の姿を見て、私まで、心が軽くなって晴れやかになるような、生まれ変わったような気持ちになったのをよく覚えています。
「生きているのが苦しい、人生がつらい」と感じ、人に棘ばかりを向けて生きていた時の私を救ってくれたのは、サンティアゴ巡礼を題材にした「星の巡礼」という小説でした。
あざみの花言葉は「独立」「報復」「厳格」「触れないで」だそうです。
コスモス オレンジ色
もしかして、コスモスじゃないかも!?
特徴をもとに調べてみてもよくわからなくて、花びらや葉っぱの形がコスモスににているので、コスモスということにさせてください。
実は、今まで紹介してきたように、こんなにたっくさんの色のお花が咲いていた5月のフランス人の道なのですが。
赤も黄色もピンクも青も紫もあるのに、なぜかオレンジのお花だけはなかなか見つからなかったんです!!
ブルゴスのあとくらいに、麦畑を歩く中で見つけたこのコスモスに似たお花が、唯一見つけたオレンジのお花。あまりにうれしくて、何度も写真を撮っちゃいました。
オレンジのコスモスには「野生の美しさ」という花言葉があるそうです。
まさに、このお花が放つ魅力にぴったり。
せりの花 白
フランス人の道の上で、菜の花やポピーに負けないくらいたくさん見かけたのが、このセリの花。
今日調べてみるまで、私このお花があのセリだって知りませんでした…!
いつもさりげなく風に揺れて咲いていた、白くて繊細なレース模様みたいなお花。
目を凝らさないと見えないほどの小さな小さな花弁がとても美しく、そのお花や枝分かれした茎に朝露や霧雨のしずくがくっついているのは、本当にきれいな光景でした。
花言葉は「貧しくても高潔」「清廉で高潔」だそうです。
数多の困難を乗り越え、信仰の心のために歩いて聖地のサンティアゴを目指す、この巡礼の本来の意味。
そんな道に、風に吹かれて雨に濡れて揺れながら静かに咲いているこのお花は、まさに相応しいのではないかと感じます。
いかがだったでしょうか?
さて、ここまでいろんなお花をご紹介してきました。
まだまだ紹介しきれないほど、たっくさんの種類のお花が、春のサンティアゴ巡礼の道の上には咲いています。
またもしもこのフランス人の道を歩くとすれば、今度は別の季節、秋にも歩いてみたいなぁ…!と思いつつも、この色とりどりのお花にあふれた5月の巡礼道を、またもう一度見たくてたまりません。
また次に行く時も、春に行っちゃうかもしれない…!
と、そんなことを思いました。
それでは、今日はこのあたりで!
おやすみなさい。たまゆりでした〜〜!!
P.S.
明日は、以前お知らせしたとおり、カミーノ・デ・サンティアゴ巡礼友の会さま主催の報告会&語ろう会です!
報告者のひとりとして、がんばってプレゼンをさせていただきたいと思います。
遊びに来てくださるみなさま、どうぞよろしくお願いします。
たまゆりは、張り切ってお昼ご飯に、巡礼道でよく食べたみたいなトルティージャ(スペイン風オムレツ)と生ハム(なんとたまたま見つけたブルゴス産!)をバゲットにはさんだ、カミーノ風ボカティージョをこしらえました。
みなさまにお会いできるのが楽しみです。ドキドキ!
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オレンジの花は福寿草の仲間のナツザキフクジュソウ(アドニス・エスティヴァリス)ではないでしょうか!