中部地方の山

未熟=伸びしろだらけ。みちひらきの神の奥宮、天空の白い鳥居を拝みに行く【三重県・入道ヶ岳】

こんにちは、たまゆりです。

今回は三重県鈴鹿市の入道ヶ岳に登ってきました。

滋賀県と三重県にまたがる鈴鹿山脈には、鈴鹿セブンマウンテンと呼ばれる名山が連なっています。
その1つである入道ヶ岳は山そのものがご神体として祀られる霊山。
標高902メートルの頂上には、創建2000年以上の歴史を持つ椿大神社の奥宮と、天空にそびえる真っ白な鳥居があります。

名古屋からは車で1時間、みちびきの神様が宿るお山とは、一体どんな場所なのでしょうか。

今日も自然の中で自分を磨く「ゆる修行」の旅、始めていきます!

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この動画は、YouTube「たまゆり自然部」にUPした動画をブログ記事に起こしたものです。

風の音や足音など、より空気感がダイレクトに伝わりますので、ぜひ動画もご覧になってみてください!

家事の合間や、トレーニング中、ひとりでの食事中なんかのBGMがわりにもしてもらえたら嬉しいです。

チャンネル登録やコメントも気軽にいただけたら大喜びします!!

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おはようございます。今日は三重県鈴鹿市に来ておりまして、これから椿大神社という神社を経由して、入道ヶ岳の山頂を目指したいと思います。

今から行く椿大神社という所は、全国にある猿田彦神社の総本宮と言われているんです。
山の頂上まで行くと、頂上付近にその奥宮があって、大きな鳥居があるということなので、今日はその奥宮への参拝を目指して歩いて行こうかなと思っています。
楽しんでいきましょう。

普段、熊野では誰もいない山ばかりしか登ってないので、他の登山者の方がたくさんいる状況にちょっと正直緊張してるんですけど、張り切って行きたいと思います。

駐車場はこんな感じで、第1、第2、第3とあり、登山の方はこの一番遠い第3駐車場に停めてねということになっております。

 

到着しました。伊勢一宮、椿大神社。
地元の人からは親しみを込めて「椿さん」と呼ばれているんだそうです。

正面の鳥居をくぐって、早速参拝したいと思います。
登山口もこの境内の奥の方にあるようです。おじゃまします。

主祭神は猿田彦大神。創建は紀元前3年まで遡る…つまり、2000年以上の歴史があるということなんですね。

こちらが、猿田彦大神が祀られる本殿。

そして、隣にあるのは妻である天鈿女命を祀ったお社。
朝早くから、白い装束を身につけたたくさんの神社の方々が境内をお掃除されており、すれ違うと「おはようございます」と気持ちよくあいさつをしてくださいます。

なんだか背筋がしゃんとするような、清浄な空気でいっぱいの神社です。

さて、ここから先は神社を後にして登り口の方に向かって歩きます。

本殿のある左手に向かって進んでいくと神社の出口がありまして、そこからちょっと舗装された道路を歩いて、その奥に登山口があるような形。

 

入道ヶ岳北尾根コースの登山口がこちら。

椿大神社は、道別の神(導きの神)と伝えられると共に、仁徳天皇の霊夢によって一夜にして1000本の椿が満開に咲き誇った伝説から、椿という社名になったと言われております。
以来、境内にはたくさんの椿が植えられることになった…ということだそうです。

ちょうどこの頭上にあるのも、きっと椿の木ですね。

 

それじゃ登っていきますか。

すごい石段。これを登っていくんですね。
すごいですね。ここは辺り一面、全部椿の木が植えられています。

きつい。いきなりこの登りやばいですね。

石の階段を登り切りました。
ここが下の看板にも書いてあった「愛宕社」ですね。ああ、神秘的だ。
太陽の光に照らされてます。

この愛宕社から先は、登山道を進むようです。いやぁ、いきなりの階段きつかった。

人が少なくてすごく静かですね。
北尾根のルートはひっそりとした、厳かな空気を味わえるのがもしかしたら特徴の一つなのかもしれません。

それにしても登りがきつい!

暑い。時刻は8時半ですね。
大体コースタイムは2時間半ぐらいという風になっておりましたんで、お昼ぐらいにはたどり着けるかなって感じですかね。引き続き頑張ります。

もう暑すぎて上着脱ぎました。早い。
看板には入道ヶ岳、椿神社、北尾根コースとあります。この先も気をつけて登りましょう。

さて、今度は木の根っこでできた階段を登っているような感じですね。
前に人がいらっしゃるのが見えるんですけど、あんなところまで登るんだな。これは手強いぞ。

上が奥宮で、この山自体が御神体だということもあって、結構「行の道」…
修行をする場としての側面も強いのではないかなと思います。
静かな雰囲気が落ち着きますね。

 

閑話休題。

今日持ってきたこの熊鈴は、音色が涼やかで気に入っています。
熊のネジを外すと、音が鳴らないようにできます。
公共交通機関で移動する時とか鳴っちゃってうるさくなったりするので、これができるのは結構ポイント高いです。

引き続き急な登りが続きます。

ここで、ようやく避難小屋が見えてきましたね。山頂までは1.3km。

小屋の中、こんな感じになってます。ちょっと落ち着く。雨でも安心ですね。

 

小屋を超えると、針葉樹林から紅葉落葉樹の森へと周囲が姿を変えました。

紅葉が始まってますね。きれい。

松ぼっくりも落ちてる。小さい秋だ。

苔もいますね、可愛い。ふわふわしてる。

キノコも発見です。

見て、あそこの葉っぱ真っ赤に染まってるよ。綺麗。

全然前に進みません。

 

急登でエネルギーをたくさん消費してしまったので、早弁してます。山頂で食べようと思ってたけど、もうおなかすいちゃった。まだ6号目くらいだと思うけど…。

それにしてもここからの景色、すごい。遠くまで見渡せてる。
ちょっと雲は多いけど、向こうは海なのかな?

 

ここで、人がたくさんいる山に慣れていない人間のぼやき。

私ね、毎回同じ失敗するんですよ。背後から誰かが歩いてくると、ついつい自分がスピードを上げて、先へ行こうってしちゃう。
でもね、そんなに体力もあるわけでもないから、やっぱりそうすると気持ちも焦ってきちゃうんだよね。それはやっぱり良くないなって思った。

道端の苔とか、生えてるキノコとか、綺麗な色の落ち葉とか、何かそういうものを見つけながら歩くのが私は好き。
だから、みんなより早く行こうってするんじゃなくて、たとえみんなよりずっと遅れちゃっても、自分が一番気持ちいい、心地良いって思えるペースで歩くのがいいなって思いました。

学びだ。何回も同じ学びを得てるはずなのに、毎回忘れちゃうんだけどね。

 

って言ってたら、見て、ほら。こんなに可愛いお花が咲いてるよ!可愛い。綺麗だなあ。

これはキノコだよね。びっしり。わぁお。

 

めっちゃ息が上がっています。手強いです。入道ヶ岳。

おっ、なんか開けたところに出たぞ。本当にあとちょっとみたいですね。

どこからか木の実が落ちてきてる。かわいいね。
空気もめちゃめちゃひんやりしてきました。もういよいよ、てっぺんに近い感じがしますね。

 

(見えますか?白い鳥居)

あ!あった!見て、鳥居だ。あれだ、あれだ、あれだ。すごい。あんな所にあるんだ。

まだ意外と遠いじゃねえの…。

 

おお、樹林がひらけて視界が広くなりました。まぶしい。暑い。

かなり上まであがってきましたね。見て、振り返ると、じゃじゃーん。すごい綺麗。
街が一望できます。下からの風が涼しい。気持ちいいなぁ。
ずっと向こうまで世界が続いているような感じですね。不思議。キレイだ。

今から行く山頂、あれです。あとちょっとですね。

天空の道を歩いているかのようです。

 

おおおぉ。着いた!
山頂でも、いろんな人がくつろいでますね。

無事到着できました。奥宮、椿大神社。
かっこいい。ススキ野の向こうの街並みが綺麗だ。

あっちが奥宮みたい。ちょっと奥に鳥居があるのが見えると思うんですけど、あれが奥宮のようなので、山頂を後にしてそっちに行きたいと思います。

山頂からは大体5分〜10分くらいでしょうか?
奥宮までの道に極上の苔スポットがありましたよ。ふわふわだ。気持ちいい〜。

 

お!ここですね、奥宮。ありました。

椿大神社、奥宮。
“山頂一帯には、巨大な岩石で築かれた磐座(いわくら)が点在する。
磐座は、わが国の古代における祭祀信仰の中心であって、まだ社殿が設けられない時代に神々が降臨された神聖清浄な場所である。”

…とのこと。

普段暮らしている熊野では、磐座信仰じゃないところを探すのが逆に難しいほど馴染み深いのですが

まさか、鈴鹿でも出会えるとは!

なんだかつながりを感じて嬉しくなってしまいます。

はい、無事に入道ヶ岳の山頂と椿大神社の奥宮へお参りすることができました。

磐座のある場所にちょっと行ってみたいなと思って見てたんですけど、下調べ不足だったみたいで、まだ1時間弱先にあるみたいなんですよ。
本当はそっちもできれば行きたかったんですけど、下山の時間もありますので、今日は磐座(仏岩)まで行くのはちょっと諦めて、また別の機会に来たいなと思います。

下山します。
また来たい理由もいろいろできたので、鈴鹿山脈、もう一度別の機会に遊びに来たいと思います。

 

さぁ、入道ヶ岳、井戸谷コースの入り口につきました。
無事、井戸谷コースを下山してきました。めちゃきつかった。

もうですね、完全に私、入道ヶ岳をなめておりました。

本当に、山に心からお詫び申し上げる。こんなにきついと思わなかった。
正直言うと「楽勝でしょ!」って思ってました。全然楽勝じゃないよ。

「修行の山」って感じがしますね。
厳しさが感じられて、打ちのめされたような気持ちになりながらも、今、達成感でいっぱいです。

この舗装路をもう少し下っていくと、最初にスタートした椿大神社まで到着するので、無事に帰ってこられたお礼のご挨拶をして帰ろうかなと思います。

お、地図だ。今日はここをスタートして、愛宕社を階段で登って山小屋まで行って、てっぺんまで行きましたね。
で、てっぺんからは井戸谷コース。この滝を下って、ずっと下りてきたと。いやぁ、なかなかハードな山でした。

 

本当に、一言で言うなら「自分ってめちゃめちゃまだまだ未熟者だな」って痛感した。
そんな登山だった気がします。

「まだまだだな」「すごい自分思い上がってたな」って思いました。

まだこの世には知らない場所もたくさんあるし、もっともっと日々鍛錬を積んでいる人もたくさんいて、まだまだ自分に伸びしろしかないことに気づいて、落ち込むような気持ちと同時に、すごく嬉しいような2つの気持ちが相反しております。

猿田彦大神さんは”みちひらきの神様”でもありますし、お隣の猿女(天鈿女命)さんは芸能の神様でもあります。

「芸能ってどういうことなんだろう」って自分もラジオパーソナリティーっていう仕事柄、考えることがあります。

私が思うに、それはやっぱり「人を楽しませる」ってことですかね。

自分の持っているものとかできることで、どうやったら人が楽しんでくれるか。
それを常に試行錯誤して、考え続けることだと思います。

自分の未熟さが見えたことで、もっともっと私にはできることもやるべきこともやりたいこともあるなって思うことができました。

今日はなんだか、また次のステップアップにつながる登山になったんじゃないかなって思ってます。

いろいろね、未熟な突っ込みどころは多かったですけど。来てよかったなと思ってます。

 

というわけで、入道ヶ岳へ行ってきました。

今回のまとめをさくっとお話ししたいなと思うんですけれども、入道ヶ岳、これ鈴鹿セブンマウンテンの中でも初心者向けの山って言われているんですけど、いやいやいやいや、初心者向けか!?って正直思いました。

結構体力は必要だと思います。

難所はないんで、初心者の方がステップアップしたい時とか、初心者の方に限らず、修行になるいい山なんじゃないかなと思いました。

コースがすごく変化に富んでて、いろいろ選べるのが素敵な山だなって思います。椿大神社への参拝と合わせて、ぜひ行ってみてください。

 

ということで、今回も動画を最後まで見てくださって本当にありがとうございました。「こんなに楽しかったのって人生で初めてかもな」って思うくらい、動画を作りながら山に登るっていうのがすごく楽しくて。

っていうのは、やっぱり最終的に動画になって、皆さんのもとにお届けしたときに共有できるんですよ。

その時に感じたこととか景色の美しさとかを一緒に見て、一緒に何かを感じてもらえるっていうことが嬉しくて嬉しくて、仕方がなくて何倍も楽しくなっています。本当に見てくださってる方々のおかげです!!

だから、知りたいこととかこういう所もっとちゃんと説明してほしいなみたいなのがあったら、コメントでもリクエストをお待ちしています。

今回も最後まで見てくださってありがとうございました。高評価チャンネル登録コメントお待ちしてます。

それじゃ、また次回の動画で会いましょう。

 

*  *  *

以上、最後まで読んでくださりありがとうございました…!

ブログを書きながらスペインを巡礼した時も、日々自分が見たもの聞いたことを共有できることが楽しくて楽しくてしかたなかったのですが、今、その頃と同じような気持ちを味わっています。

私は基本、1人で過ごすのが好きで、普段誰かと山に登ることはあまりないけれど…

自然の中へ出掛けて、目に映る世界はあんまりにも綺麗で、そこで見る美しいものは、自分だけの記憶にしておくには余りにもったいないから。

だからこそ、言葉も声も文字も写真も動画も、いろんな撮影機材たちの力を借りながらも、その美しさを共有する作業は、私にとっていつまで経っても、方法が多少変わっても、楽しくて楽しくて仕方ない、人生を通して絶対に辞められないことなんだろうなって思います。

ブログにせよYouTubeにせよ、自分から発信できるwebというものがある時代に生まれて、本当に良かった。

読んでくださる、見てくださる方のおかげで今日も幸せです。

ありがとうございます!!!

 

動画は風の音や足音など、より空気感がダイレクトに伝わりますので、ぜひ動画もご覧になってみてください!

家事の合間や、トレーニング中、ひとりでの食事中なんかのBGMがわりにもしてもらえたら嬉しいです。

チャンネル登録やコメントも気軽にいただけたら大喜びします!!

 

それではまた!たまゆりでした。

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