みなさんこんにちは、たまゆりです!
今年春のサンティアゴ巡礼の旅で撮った写真を見ていたら「巡礼道上の黄色い矢印」たちにいろんな種類があってすてきだったので、今日はその看板たちを写真とともに紹介したいと思います!
サンティアゴ巡礼の黄色い矢印とは
サンティアゴ巡礼の道の上には、巡礼者たちに巡礼道の方向を知らせるために、さまざまなかたちで黄色い矢印が記されています。
それは、看板だったり、石でつくられたサインだったり…。
それらの矢印は、すべてゴールのサンティアゴに向けて描かれています。
もう、それだけを見て回っても楽しいんじゃないかというくらい、巡礼の道の上にはいろんな種類の個性的なサインがあります。
では、フランス人の道の上で私が見た、黄色い矢印のサインたちをひとつずつご紹介していきたいと思います!
あたたかみのある手描きの黄色い矢印たち
こちらは、ブルゴスの街中で見た黄色い矢印!
なんと、街路樹の並木の一本にスプレーで描かれています。柱や壁がないから、木の幹に描いちゃうという、おもしろいアイデアです。
こちらも、どこかは忘れてしまったのですが、小さい村で見かけた黄色い矢印。
その左隣には、緑のペンキで「FUENTE(=水場があるよ!)」とも描かれています。なんとありがたい心遣い!
こちらも同じく、街のおうちの壁に、ペンキで描かれた黄色い矢印。
くっきり堂々描かれていてとても見やすく、間違いなく従っていいんだという安心感がありますね。
こういったサインは、いったい誰が描いてくださっているのでしょうね。街の人たちなのでしょうか。
滲み出る小さな親切に、なんだか心があったかくなりますね。
岩に描かれた黄色い矢印
こちらは、岩にペンキやポスターカラーで黄色い矢印やイラストが描かれています。
先を行く巡礼者たちが、書き残していってくれたのでしょうか。
いったい、どんな人がこれを描いていったんだろう?と想像すると、わくわくしてしまいます。
石作りのモホンにもさまざまな違いが
色が剥げてしまったのか、もともとこういう色なのか…
とってもシンプルなモホンですが、きっとすごく昔からここにこうして立っていて、たくさんの巡礼者たちをこうして導いてきたんだろうなと思うと、感慨深い気持ちです。
こちらは、メセタの台地と呼ばれるブルゴスから先の平坦な車道沿い歩きでよく見かけたもの。
このあたりの巡礼道には、100mおきくらいに、これでもか!!というくらいに、大量にモホンが立っています。
そんなに置かなくてもわかるよ〜!と言いたくなってしまいます(笑)
こちらは、とてもオーソドックス(?)と言える、青の四角の中に、黄色いホタテ貝のマークが入ったモホン。
だけれど立地はちょっと個性的で、なぜか道の脇ではなく、ど真ん中にどーん!!!と立っています。
わかりやすい!
こちらも似たデザインの、シンプルなモホン。
少し色あせたブルーが、いい味出しています。
ホタテ貝のサインの下には、誰が残していったのでしょうか、スプレーが使われた手描きの黄色い矢印が。
誰か、スプレー缶をバックパックに入れて旅している方がみえるのでしょうか。不思議です。
個性豊かなデザインの看板たち
モホンや手描きの矢印だけでなく、看板にもいろんな個性が光っています。
こちらは、とってもわかりやすく、巡礼者のマークと貝殻、矢印、それから「Camino Frances」の文字が記された看板。
これなら、だれがどこからどう見てもここが巡礼道だとわかりますね。
しかしなぜか、二つの看板の矢印が指す方向が真逆です。どっちに行ったらいいんだ?!?!
看板そのものは完璧なのになぜ。謎すぎます。
こちらは、麦畑の真ん中で、トラクターが通る農道と巡礼道を間違えないようにと建てられていた看板。
他の看板たちよりも、背景が紺色に近い落ち着いた色なのがとってもクールで、麦畑と青い空の中にポツーンと立っているのがまた凛としてとてもかっこよかったので、思わず足を止めて写真を撮ってしまいました。
こんな可愛い看板も見かけました!とっても個性的です。
たしか、巡礼もだいぶ終盤の、ポンフェラーダの街の近くだったと思います。
杖を握った巡礼者の手がデザインされた形で、人差し指が黄色い矢印となって巡礼道の方向を指しています。キュート!
こちらは、他のいろんな賑やかな看板や標識たちにまぎれてちょこん、と壁にはめられていたサイン。
賑やかな壁面のなかにあっても、忘れないでよね!ここは巡礼道なんだから!と言わんばかりに、小さいけど主張の強さが光るはっきりとした色合いが素敵です。
こちらは、とってもシンプルだけどわかりやすい、「ブルーの看板」「黄色いホタテ貝」「黄色い矢印」の組み合わせ。
石造りのおうちの壁にとりつけられていたのですが、この派手さはないけれどとってもわかりやすい、滲み出るセンスの良さがお気に入りです。
こちらも、麦畑の広がる丘にぽつん、と立っていた看板。
少し色あせた感じの明るいブルーが素敵だし、背景に写っている真っ黄色の満開の菜の花畑が、描かれた黄色いホタテ貝の色にぴったりで、なかなかお気に入りの一枚です。
こちらは、街の公園にとりつけられた看板!
「ブルーの看板」「黄色いホタテ貝」「黄色い矢印」のテッパンの3要素(?)はおさえられているのですが、その下にデザインされた「C-SANTIAGO」の文字フォントがとってもキュートで、個性が光ってます。
こちらの手作りのあたたかさに溢れた看板には、サンティアゴまであと576km!と書かれています。
その下には「WHY DON’T YOU GET SOME REST IN VILORIA DE RIOJA?(=ヴィロリア・デ・リオハで休憩していってね!)」という小さな文字も。
サンティアゴ巡礼道では、何kmも街がなくてひたすら麦畑の中を行く道が何度もあるので、こう行った看板で次の街の存在を意識できるのがいいですね。もうちょっと歩けばオアシスに着くぞ…!って気分になります。
これは、手作りなのか、とってもかわいらしい青地に黄色いホタテ貝のタイルがお家の壁にはめこまれています。
スペインに限らずヨーロッパの街には、通りにそれぞれ名前がついていることがほとんですが、サンティアゴ巡礼道上の小さな街は「Camino de Santiago」がそのまま通りの名前になっていることもあるみたいです。日本語でいうと「カミーノ街道」みたいな?
もしかして、この街のこの通りに住んでいる人たちの住所は「カミーノデサンティアゴ通りの3番」とかだったりするんでしょうか。
隠れホタテ貝を探せ!
巡礼道の上には、ディズニーランドの「隠れミッキー」ならぬ「隠れホタテ貝」を、たくさん見つけることができます!
街の中では、巡礼道のルートに金色のホタテ貝が埋め込まれていたり…
こちらは、一般のお家の柵にホタテ貝がデザインされています。素敵!
バラが綺麗で見とれちゃいますね。
こちらは出発地サンジャンピエドポーの街を歩き出してすぐに見つけた、私にとっての初「隠れホタテ貝」!
本物の白い貝殻が、石の代わりにひとつだけ埋め込まれています。
番外編
とっても面白かったのでつい撮ってしまった光景。なぜか、きれいなモホンが立っているのに、その横にさらに木の杭と、看板。合計3つのサインが立っています。
そんなに書かなくてもわかるよ〜!と思ったのですが、よく見るとモホンが真新しいので、もしかして以前にはモホンがなくて、ここで道を間違える人が多かったのかもしれませんね。
こちらは、めっちゃ個性的な力作!!黄色に塗られたホタテ貝で、黄色い矢印がつくられています。
とっても目立っていたので、みんなが写真を撮っていました。
まったくふつうのおうちの壁にこれが描かれていて、巡礼道沿いに住んでいる方々の、カミーノへの愛を感じるようでとてもうれしくなりました。
いかがだったでしょうか?
ここまでたくさんの「黄色い矢印サイン」をご覧いただきましたが、いかがだったでしょうか?
私が撮ってきただけでも、巡礼の道の上はとってもバリエーションに富んだ看板やサインでいっぱいなことがお分かりいただけたと思います。
巡礼道を歩いている最中、こうやっていろんな人の手によって描かれ作られた矢印を見るたびに、そのサインに込められた人の思いやりやあたたかさが伝わってくるようで、とてもうれしい気持ちになったのを覚えています。
とってもたくさんの人の、いろんなかたちの優しい心によってつくられ、守られているサンティアゴ巡礼道。
この黄色い矢印たちは、まさにその象徴ではないかと思います。
これから、サンティアゴ巡礼へ出かられるみなさまも、ぜひ探されてみてはいかがでしょうか。
面白い矢印を見かけたら、ぜひたまゆりにも教えてやってくださいね。
それでは、今日はこのあたりで!
ここまでお読みくださって、ありがとうございました。
たまゆりでした〜〜!!
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