みなさん、こんにちは!たまゆりです。
今日は、前回のこちらの記事のつづき↓
ということで、ひきつづき私の2018年の冬山デビューについての記録を書いていきたいと思います。
前回は「冬山に行くことになったきっかけ」を書いたので、
今回は「冬山に行くと決めてからの準備」についてです!
〜あらすじ〜
最初にパートナーに借りてアイゼンをつけて燕岳に登ってから、ものすごい圧倒的な自然の世界の魅力にやられてしまった私は、
「今年は冬山たくさん行こう!」
という彼の言葉に、おののきながらも冬山装備を揃える決意をしたのでした。
アドバイスをもらいつつ必要なものリストを作る
でも、一体なにが冬山に必要なんだ!?
まさかもう冬山に自分が登るなんて想像もしていなくて、全然情報を知らなかった私は、冬山経験者であるパートナーに色々アドバイスをもらって揃える道具のリストを作りました。
そして具体的なオススメを聞き、お財布とも相談し(結果安定のモンベルさんに頼りまくり)つつ、装備を揃えていったのでした。
モンベルさん、いつも本当にありがとう。
しかし「今年は冬山を登ろう」と決めたのはすでに12月に入ってから。
早く装備を揃えないと、山に出かけることができません。
次の行き先を12月末の「赤岳鉱泉(長野県八ヶ岳)」に決め、その間の2週間ほどで、一気に道具をそろえました。
冬山に行くために揃えた道具と値段
まずは、冬山に行くために揃えた装備一覧をご紹介します。
・12本爪アイゼン(モンベル) ¥16900
・アイゼンケース ¥1500
・ピッケル(グリベル) ¥12000
・ピッケルリーシュ ¥2400
・ゲイター(モンベル) ¥5900
・手袋(モンベル) ¥5800
・バラクラバ(モンベル) ¥2800
・ニット帽 家にもともとあったやつ(1000円くらい)
・サングラス カミーノ用に買ってもともとあったやつ(3000円くらい)
合計、¥51,300
つまり、冬山に行くのに使った金額は、約5万円という感じですね。
なんとな〜くの想像として、10万くらいはかかりそう…と思っていたので、こうして振り返ると意外に予想よりも安かったかな?
これも、モンベルさんにお世話になりまくりのおかげ!!!笑
まず、なによりもアイゼン選び
まず、冬山に登るのに絶対に必要なもの。
それはアイゼンです。
正直、私も冬山を始める前までは
「わぁ。ガチそうな名前のトゲトゲで強そうな道具だぁ。」
「触ったら刺さりそう。痛そう」
…くらいのことしか知りませんでした(笑)
でも実は、この一番大事なアイゼン選びが一番大変だったんです。
アイゼン選びが一番大変!
アイゼンは登山靴の上から装着するものであるため、いくらお目当のアイゼンの型でも、合う靴と合わない靴があります。
また、サイズ選びも重要であるため、アイゼンの購入時には自信がいつも履いている登山靴をはいていくか、持参しなければならないんです。
私の持っていた靴は大丈夫でしたが、アイゼンの形によっては、靴のかかと部分に「コバ」という出っ張りが付いていないと装着できないものもありました。
だから、なかなか機会が見つけられなくて、結局このアイゼンをゲットしたのは冬山本格デビューする一日前のこと。焦った!!
モンベルのお店までいつも履いている登山靴を持っていって、店員さんに声をかけて色々調整をしてもらいつつ選びました。
値段が安いので、型落ちのアウトレット品でもいいなぁと思っていたのですが、在庫がなくて、結局私が手に入れたのは当時最新型のこちらのアイゼン。
「セミワンタッチ」式のモデルで、つま先側の固定はベルト式の手動ですが、かかと側はパチン!とはめるだけのワンタッチ式になっています。
↑ 吐く息も凍る寒さ。。
冬の山はめっちゃ寒くて、長い時間素手でアイゼンの装着作業をするのはキツく、これのおかげで助かってます。
アイゼンは8本爪、10本爪、12本爪どれにするか?
アイゼンには、8本爪、10本爪、12本爪などさまざまなものがあります。
その中で私が選んだのは、12本爪のアイゼン。
爪の数が増えれば増えるほど重量は重くなり、もちろん値段も上がります。
雪が降り始めの初冬(11月ごろ)や溶け残りの雪渓などを歩く(4〜6月ごろ)だけなら、系アイゼンと呼ばれるスパイクのようなものや8本、10本でもかまわないのですが…。
私の場合、本格的な厳冬期の登山に挑戦していきたいことも考えて、一番ガチな12本爪を買うことにしました。
前爪があるかないかで斜面の歩きやすさが違う
ちなみに、モンベルのアイゼンで10本爪と12本爪の違いは、つま先あたりから飛び出ている「前爪」という刃があるかないか。
実際歩いてみると、特に急な雪の斜面ではこの「前爪」がめちゃくちゃ効いてきます。
つま先を雪の斜面にガッ!と食い込ませ、階段のように穴を掘って登って行くからです。
結局この冬に、厳冬期と言われる1、2月の「赤岳」や「西穂高岳(途中までだけど)」などに登ることになったので、パートナーや店員さんのすすめどおり12本爪を買っておいてよかったです。
ただ、これ、さっき書いた「雪が降り始めの初冬(11月ごろ)や溶け残りの雪渓などを歩く(4〜6月ごろ)」に持ち歩くには多少オーバースペックの感があり、やっぱり装着してもザックに入れて背負っても、重いのはちょっと気になります。
まぁね、慣れなんですけどね…!トレーニングと思えば…!(がんばりますぅうぅ…。)
最初は特に足に重りをつけて歩いてるみたいで、帰ってくると筋肉痛がものすごかったです(今もですけど!!笑)
アイゼン外した瞬間とか、急に足が軽くなった感じがしてやばいです。
少年漫画でよくある、主人公が戦いの途中に突然手足の重りをがしゃんと外して
「ここからが俺の本気だぜ」
「なにっ…!こやつ、まさか今まで重りをつけて戦っておったというのか…!?!」
的な気持ちになれてちょっと楽しいです。あ、どうでもいいですね、すみません(笑)
ちなみにこの間(6月頭)に行った立山登山では、アイゼンを持って行ったけど、斜面がゆるかったため結局使わずそのままの靴で歩いていました。
モンベルの店員さんにめっちゃお世話になった
実際に購入するときは、サイズを合わせたり、細かい調整をしてくれたり、装着の方法を教えてもらったりとモンベルの店員さんにとってもお世話になりました。
近いうちにアイゼンの購入をお考えの方は、店員さんにご相談されることをおすすめします!
私は椅子に座っているだけで、アイゼンを履かせてくれたり脱がせてくれたり…なんだか申し訳なくなってしまうほど、優しく丁寧に対応していただきました。
ベルトの余りはハサミで切ってライターで炙る
これはちょっと余談?ですが、私のセミワンタッチ式のようにベルトで留める形のアイゼンは、その人のサイズに合わせて「余ったベルトをカットする」処理を自宅ですることが必要です。
なぜかというと、だらーんと余ったベルトが垂れ下がっていると、それを踏んだりひっかかったりして転倒・滑落、最悪大きな事故ににつながる可能性があるから。
ちょっとの油断が命取り!ですね。
買ったばかりのお品の一部を、自分でハサミでじゃきん!と切り落とすのはちょっと勇気がいりましたが(笑)、自分で手を加えたことによりさらなる愛着が生まれてよかったです。
カットした後のベルトは、糸がほどけてくるのを防ぐためにライターで炙って固めてしまいます。
もしもアイゼンをご購入の方が見えたら、この処理を忘れずに!
これがなかったら、この冬の経験はひとつもできなかった
色々書いてきましたが、勇気を出してアイゼンを買って本当によかったです。
この冬、この道具があったからたどり着けた場所、歩かせてもらってもらった道、見せてもらった忘れられない景色がたくさん心にあります。
登山のすごく面白いところって、こうして道具をそろえたり、少しずつ技術や体力をつけてレベルアップして行くことによって、新しい景色を見られるところだと思います。
ほら、ポケモンとかでもあるじゃないですか、ひでん技のいあいぎりとかなみのりが使えないと行けない街がある、そんな感じ(伝わるか?これ)
そしてその目標は、登っても登っても簡単に尽きることがありません。
まだまだ見てみたい景色がたっくさん!
もうアイゼンはあまり必要ない季節になりましたが、この夏も、そして今年の冬もまたとても楽しみです。
いかがだったでしょうか?
さて、アイゼンについて書いてきましたがいかがだったでしょうか?
もし、冬山はじめてみたいな〜と思っていらっしゃる方がみえたら、ちょっとでも体験記として参考にしていただけたら幸いです。
更新ペースがなかなか遅くてごめんなさい(笑)
次は、ピッケルやそのほかの道具について書けたらいいな。
それではまた、おやすみなさい!
たまゆりでした。
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