みなさまこんにちは、たまゆりです!
今日は、北の道・プリミティボの道の旅を振り返ってみよう!ということで、
今回の巡礼の旅の中で見た景色の中でも、とりわけ印象的できれいだった風景を勝手にピックアップして(笑)、独断と偏見で選んだベスト5をちょっとした現地情報とともにご紹介しちゃいます。
まだまだ、ネット上にも情報の少ないこの二つのルート。
これから歩きに行こうかな~と考えていらっしゃる方の、ワクワクの素になってくれればうれしいなぁ〜と思いますっ。
それではいってみよう!
① 初日の感激!青い海と草原、天空の道(北の道)
なんといっても印象的だったのは、北の道の出発地であるイルンからサンセバスチャンの街を目指して歩くこの風景。
一日目、どんな旅になるのかとおそるおそる、でもワクワクしながら息を切らして坂道を歩き、この風景にたどり着いた時は本当に感激しました。
どこまでも広い大西洋の青と、まぶしいばかりの牧場の草原。ふつーに、目の前を馬の親子が走り抜けていきます。ゼルダかよ!
そして海と逆側に目をやれば、眼下に綺麗な街並みも見えました。
青い海と緑が印象的だった北の道の中でも、まさにその美しさと魅力(ついでに、ハードさ笑)を象徴する区間だったと思います。
★Mount Jaizkibel(山ルート)
出発地のイルンの市街地から牧場地帯を抜けて登っていくと教会があり、こちらのJaizkibel山を通るルートと、山を迂回する別ルートの分岐地点にわかりやすい看板があります。
山側のルートはかなり登りはきついですが、景色は本当に何者にも代え難い美しさです。
②鬱蒼とした森の奥、名もない花畑と秘密の海辺。(北の道)
同じく忘れられない景色が、カストロ・ウルディアレスの街からイスラレスのキャンプ場に向かう途中で見つけた小さな見晴らしのいい名も無い海辺。
鬱蒼とした森の奥を抜けると、そこにはいちめんの花畑と、誰もいない静かな海の風景が広がっていました。
思わず「こ、ここは天国…?」とひとりごとを呟いてしまうほど美しい場所でした。RPGかよ。
誰も他に人もいなかったので、1時間ほど写真を撮ったり、ぼーっと海を眺めたりして、至福の時間を過ごしました。
★Calero(ビュースポット)
(地図アプリのmaps.me上ではなぜかこの名前で登録されていますが、詳細は不明です…)
Cerdigoという小さな街を抜けて、牧場の横をしばらく通り、海沿いの防風林のような鬱蒼とした森を抜けた先にあります。
ここから、キャンプ場のある次のIslaresという街まで、ずっと海沿いの草原を歩くとても気持ちの良い道が続きます。
泊まる場所は街からほど近いキャンプ場がおすすめ。巡礼者専用の共用テント内のベッドで泊まることができます。
快適な寝心地とはちょっと言い難いですが(笑)
最高なのはキャンプ場から歩いてすぐの小さなビーチ。穏やかな波が打ち寄せるとてもリラックスムードなところでした。
水着(orそれに代わりそうなもの)を持って行かなかったことを後悔したので、訪れる予定がある人はぜひ用意して行ってみてください!
★Camping Playa Arenillas(キャンプ場)
小さなビーチが素敵なキャンプ場。食事ができるレストラン兼バルのほか、ミニスーパーもあって飲み物やスナックが買える。
巡礼者専用の共用テントは一人12ユーロでした。
③雪山と湖、海と街並みのぜいたくな眺め。(北の道)
今回北の道を歩いた中で一番印象的に残っているのが、サン・ビセンテ・デラ・バルケラという街。
この街がすごいのは、ひたすらに景色が、めちゃくちゃ、美しいこと…!
左手には真っ青な大西洋、街へ向かう長い橋と、ボートやヨットが浮かぶ湾入り。
右を見ると、潮の満ち干で湖のようになるラグーンと、その向こうには白い雪をかぶった山脈。
街並みも美しく、街の城壁のてっぺんまで行くと、古く立派な大聖堂が出迎えてくれます。
こんなに贅沢な景色をいっぺんに見たのははじめてかも…というくらい、すごい景色でした。
なかでも潮の満ち引きによって風景がガラリと変わり、海やラグーンが鮮やかに色を変えていくのがとても面白かったです。
ご飯も、海の幸が食べられるレストランがいっぱいで、観光地・リゾート感はありますが、スペイン北部の魅力を味わえる街だなぁと感じました。
★Playas de San Vicente(ビーチ)
この街にたどり着く手前に、広いビーチがあります。私は靴を脱いで波に足を遊ばせつつ歩きました。本来のルートからは少し外れますが、気持ちよくてオススメです。
★LOFT SUSANA(アルベルゲ)
手前の街にいた教会のお兄さんが教えてくれたアルベルゲ。(この街はリゾートなので、巡礼宿が少ない。公営アルベルゲは閉業してしまったらしい?)
WiFiはないけど、二人部屋の広いベッドでゆっくり眠れて、オーナーご家族のもてなしもとてもあたたかかったです。教会からも近くてのんびり過ごせました。ホームページも何もないので、一緒に泊まってた人は前日のアルベルゲのオスピタレロさんに頼んで電話してもらってました。私は予約なして飛び込みだったけど、キャパが少ないので夕方にはいっぱいになっていた。
④険しい山道、歴史を辿るホスピタルルート(プリミティボの道)
アップダウンが激しく山道が多いと言われるプリミティボの道の中でも、一番の難所と言われるのがこのホスピタルルート。
私が行った日はかなり雨風が強く、分岐まで行ってあきらめかけたのですが、仲間の励ましもあり無事に歩くことができました。
結果、本当にこちらを歩いてみてよかったなと思いました。
深い谷間と連なる山々の深遠な風景のなかに、中世時代の古い巡礼宿や救護所跡などの遺構がそのまま残っていて、このルートの長い歴史を感じさせます。
深い山に霧が立ち込める景色が、さらに神秘的な空気を強めていました。
★Hospital Route
手前のBorresの街から1.5kmほど歩くいた地点に分岐あり。霧が出やすく道迷いが多いため、悪天候時は無理しないほうがいいとのことです。
⑤高原の道と山上の街、ロマンあふれるダム湖(プリミティボの道)
プリミティボの道でとても印象に残っているのが、ラ・メサという小さな街(プリミティボの道上の街は全部小さいけど)からグランダス・デ・サリメという街へ向かうこの区間。
道のり的には、高い山を標高1100mから谷底に向けて一気に下り、また別の山の上にある街を目指して登り返すというかなりのハードさ(笑)なのですが…
そのぶん、景色の美しさも格別なものでした。
とても見晴らしが良く気持ちがいい緑と花に溢れる高原の道を、眼下の大きな湖を眺めながら下っていきます。
長い長い山道の下りが終わると、静かな谷間に大きなダムが見えてきます。
このダムがまた、ロマンがあるというかなんというか…ヨーロッパが舞台のジブリ映画、ハウルとかラピュタにでも出てくるような情緒あふれる風景に目を奪われます。
★Embalse de Salime(サリメ・ダム)
また、このダムからふたたび長い登りを経てたどり着くグランダス・デ・サリメの街も、小ぢんまりとしているけれどとても温かく、巡礼者にとって必要なものはすべて揃う、ほっと一息つけるような雰囲気のいいところでした。
この街の教会では、巡礼者のためのミサが開かれていました。
時間がなくて見学できなかったけれど、アストゥリアス地方の伝統的な暮らしを伝える博物館もありました。
★Church of San Salvador(教会)
こぢんまりとしているけれどとても美しい教会。
(毎晩なのかは不明ですが)ウェルカミングな神父さんにより巡礼者のためのミサが開かれています。
★Casa Sanchez Hostel(アルベルゲ)
私営アルベルゲ、ベッド一台13ユーロ。キッチンが広く、広くて手入れされた庭のリクライニングチェアでのんびりくつろげます。さくらんぼの実がなっていて、もいでいただいちゃいました。
★Hostal Bar Occidente(バル)
教会のすぐ裏手にあるここの地ものの白ワイン、安くてめっちゃくちゃおいしかったです。
適当な空き瓶みたいなのに入って無造作に出てくるんだけど、キンキンに冷えていてキリッとさっぱり飲みやすくて、ホントにおいしかった。おすすめです。
以上!
印象に残っていた風景と、分かる範囲での情報も書いてみました。
(私が歩いた当時のものなので、変わってしまっている部分もあるかもしれませんが、ご了承くださいネ)
今まで余裕がなくてなかなか振り返ることができなかったけれど…
こうして思い出してみると、もちろんハードだったけれど本当に印象深い美しい風景でいっぱいの道だったなぁと思います。
これから北の道やプリミティボの道を歩かれる方には、ぜひ何か参考にしていただけたらうれしいです!
それでは今日はここまで!
…あっ!!!
以前休暇で下山した時からものすごぉぉ〜〜〜〜〜〜く迷っていた、iPad ProとApple PencilとKeyboard Folio…ポチってしまいましたぁぁあ〜〜〜〜〜っ。ひゃ〜〜〜っ。どうしよ〜〜〜〜〜っ。そうです。ガジェットに弱く形から入るタイプです、わたくし…。
これでノートを持ち歩かなくてもめいっぱいメモ書いたり、アイデアたくさん書き出したり、旅先でもサクサクブログ更新したり、アイキャッチ作ったり、イラスト描いたりするんだ!
思えば、今このブログを書いているMacbook Airも4年ほど前に購入したもの。当時は本当に清水の舞台から飛び降りるような気持ちで手元にお迎えしましたが…
あの時このパソコンに出会っていなかったら、今こうしてブログを書いていることもないし、デザインのお仕事を少しずつながらもらっているようなことも、絶対なかったと思います。
そして今、わたし、あの時と同じくらいドキドキワクワクしている…!!!!
少しずつでも、使いこなせていけたら良いな。早く届かないかな、わくわく♪
それではおやすみなさい、たまゆりでした〜!!