みなさんこんばんは、たまゆりです!
少しお久しぶりの更新になりました。
ついに、ついに、ついに〜〜!!!!!!!
ずうーーーーーっと行きたかった熊野古道へ再訪してきました!!!!!
(書くのが遅くなったけど、実際行ってきたのは12月3日〜4日です!)
私と熊野古道の出会い
私が熊野古道を初めて訪れたのは、今年の春。
スペインのサンティアゴ巡礼に行くひと月程前に、このブログのコメントで「熊野古道とサンティアゴ巡礼の共通巡礼手帳」「共通巡礼証明書」があると教えていただいた事がきっかけでした。
はじめは、巡礼のトレーニングがてら、共通巡礼の証明書がもらえたならうれしいから、いってみようかなぁ〜という軽い気持ちでした。
しかし、初めて訪れた熊野の土地は、あまりに美しくて、あたたかくて、ふところが広くって…私は、人生で初めての感激を覚えました。
それ以来、私は熊野古道の大ファンとなったのです。
半年ぶり、念願の2度目の熊野へ
そして、今年7月はじめに、私はスペインの巡礼の旅から無事戻りました。
それ以来、ずっとずっと無事日本に戻ってこれたというお礼を言いに再訪したいと思っていた熊野。
そこへ、やっと行くことができたんです!
本当にうれしすぎて、そして、熊野の土地が変わらずすばらしすぎて、今こうして無事犬山の自宅へ帰り着いて2週間が経ってからも、その魔法に守られている感じで、あったかいしあわせな気持ちを噛み締めております。
今回は、熊野とスペイン・サンティアゴの共通巡礼の証明書をいただくという目的も兼ねた旅。
私がスペイン巡礼中に出会った千葉にお住いの山下さんと、今年真夏にカミーノを歩いた東京のともみちゃん(スペインへ発つ前に代々木公園でのカミーノ同窓会に来てくれた)、2人の友人が一緒に旅をしてくれました!
もう、もうもうもう、ほんと簡単には書けないほどに幸せすぎる、楽しすぎる2日間!!!!
今日は、そんな旅の楽しい思い出を書いていきたいと思います。
熊野の魅力が少しでも伝われば幸いです!
1日目 約5時間の車旅。山を抜け愛知から美しい熊野灘へ
私が住む愛知県犬山市から約5時間車を飛ばし、幾重にも連なる三重県の深い山を抜けると、見えたのはきらきら光る熊野灘!
休憩がてら、浜のそばに車を停めて散歩をしました。
この辺りの浜は、砂ではなく、とても綺麗な玉のような小石がいっぱいに落ちています。いろんな色や模様があって、まるで子供に戻ったように、夢中で小石拾い。
波の音も、砂ではなく石なので「シャラシャラシャラーッ…」という、聞いたことのないような美しい音色です。水も透き通る碧色。
私が熊野のほかにとりわけ愛する土地、石川県の能登半島には、土地の美しさをあらわした「能登はやさしや土までも」という言葉があります。
まるで「熊野はやさしや海までも」だなぁ、と思いながら、しばし、きらきら光る海を眺め、日差しを浴びながら、波音に耳を傾けました。
熊野がくれた最初の魔法!熊野速玉大社ですてきなガイドさんに出会う
そこからまたしばらく車を走らせ、ついに車は三重県から和歌山県へ。
最初の目的地、熊野三山の一つ「熊野速玉大社」に到着です。
無事お参りを済ませた私たちが車に戻ろうとしていると…おいしそうな紀州みかんが山盛りのお土産やさんのおばさんが声をかけてくれました。
なんでも、ガイドさんが熊野三山と速玉大社についてのお話をきかせてくださるとのこと。
最初は「へぇ〜、せっかくだし、まぁ聞いて行くか」という軽い気持ちだったのですが…外裏さんとおっしゃる、そのガイドさんのお話が、本当にすばらしくって!!!!
私たち3人とも、夢中になって聞いてしまいました。
私では、外裏さんの話してくださった内容をここで同じように魅力的にお伝えすることはできないけれど…でも、熊野速玉大社に行く事があったら、ガイドさんのお話はぜったいに聞いておかれることを、心からおすすめいたします。
速玉大社は、東方面から熊野を訪れる人たちの玄関口とも言える場所です。
外裏さん(ガイドさん)のお話は、まるで私たちの頭の中に、これから訪れる熊野という土地のわっくわくの地図を描いてくれたようでした。
着いて早々、こんな素敵な人に出会わせてもらえるなんて、やっぱりこれは熊野の神様の魔法だ〜〜!と感動。
険しい石段538段!熊野三山の母君、海と街を見わたす神倉神社へ
速玉大社を後にし、外裏さんのお気に入りだという和菓子屋さんとおにぎり屋さんでお昼ご飯を買い込みました。
そして今度は、めちゃめちゃ長くて急な石段を登った山の上にある「神倉神社」という場所へ向かいます。
当初はここに立ち寄る予定はまったくなかったのですが、外裏さんのお話を聞いて、満場一致で「行くしかない!」と車を走らせました。
外裏さんのお話によると、この神倉神社は、熊野古道が結ぶ「速玉大社」「那智大社」「本宮大社」の三山を生んだといわれる、お母さまなのだそうです。
そこでは、地元の高校生で将来ここ熊野での観光のお仕事を目指している、森洋くんという男の子と知り合って、いろんな話を聞かせてもらいました。
彼はなんと、以前に学校のプログラムでサンティアゴを訪れたことがあって、いつかサンティアゴ巡礼の道を歩きたいと思っていたそうで、偶然とは思えない出会いにとっても驚き!
速玉大社が過去、那智大社が現在(現世)、本宮大社が未来(来世)のお願いをするところだ、と外裏さんは仰っていました。
そして、その三山のお母さまである神倉神社では、唯一、御神体の大岩に触れる事ができ、どんなお願いごとも聞いてくださるのだということです。
私も、その御神体に触れてお祈りをしてきました。
山の上、神倉神社の境内で知り合いお友達になった、ケニア在住だという女性もいっしょに!
新宮の街と熊野の海を見渡すあったかい神さまのもとで、本当に素敵な出会いをもらえた、素敵な時間でした。
時間が足りない!今度は467段の石段ダッシュで那智大社へ
あまりにも速玉大社と新宮の街がすばらしくって!素敵な出会いがありすぎて…ついつい、のんびりしてしまい、時計を見ると、当初の予定から大幅に時間をオーバー!
速玉大社と神倉神社のある新宮(しんぐう)市に別れを惜しみつつ、車を西へ走らせ、今度は熊野三山のふたつめ、那智勝浦町に位置する「熊野那智大社」へ向かいます。
道を間違えたり駐車場を探してさまよったり…で、車を降りるともうすでに日がかたむきはじめています!急がなくっちゃ!
あわてて、那智大社の本殿がある山の上まで、石段を登って行くのですが…もう、先ほどの神倉神社の石段で、足がガックガク!笑
ぜえぜえ言いながら、なんとかかんとか、那智大社にお参りです。
外裏さんのお話によると、那智大社は、熊野の地にはじめて仏教が伝わってきた土地なのだそうです。
とても立派な那智大社のすぐ隣に、青岸渡寺という、西国三十三巡礼の第一札所である立派なお寺が建っています。
ちなみに私が前回熊野を訪れた時は、この青岸渡寺のすぐ裏手から山に入り「大雲取・小雲取越」というコースを2日間歩いて熊野本宮大社まで向かいました。
それからもうひとつ、那智大社と青岸渡寺の境内からよく見える「那智の滝」をお祀りした「飛瀧神社」にもお参りをすることができます。
ちょっともったいないけれど、急ぎ足で3つの神様、仏様のもとをまわります。時間が足りなかったのが、本当にもったいない、どれも本当に素晴らしい場所です。
那智の滝の荘厳さに見とれて、口をポカーンと開けた図。笑
そして、慌てて車に戻り、熊野三山の最後のひとつ、熊野本宮大社の近くにある、今夜の宿へと向かったのでした。
ゲストハウスで過ごした夢のような夜
熊野で過ごす夜は、本宮大社から車で5分ほどの渡瀬温泉にある、素敵な古民家のゲストハウスに泊めていただきます。
お宿では、前回私が熊野を訪れた時にめちゃくちゃお世話になったカミーノ友達の光さんが待ってくれていて、いろんな準備をしてくれていました!
本宮大社の総代(!!)をはじめとてもとてもとても素敵な方々を招いてくださって、ひとつのこたつにみんなでくっつきながら、おいしい熊野の地酒や、総代が仕留め仕込みをしてくださったという猪肉、ほかほかのおでん、光さんお手製の鮎の塩焼きなどなど…。
おいしいものと、素敵すぎる人たちがたくさん!
熊野の土地のあったかい魔法をぎゅっとつめこんだような、楽しい時間を過ごさせていただきました!
本当に、今思い出しても「夢だったのかなぁ?」と思うくらい、夢みたいに楽しい夜だった。
この場を借りて、光さんはじめ、あたたかくもてなしてくださった本宮のみなさま、本当にありがとうございました。
「楽しすぎると写真を撮るのをすっかり忘れる」という私のいつもの癖で(笑)ぜんぜん自分で撮った写真が残っていないのが悔しいところです。
この私の、めっちゃ満面の笑みから、この楽しさが少しでも伝われば良いのですが…!!笑
2日目につづく!
さて、ひとまず、今日はここまで!
2日目は、いよいよ熊野三山の最後、熊野本宮大社までの熊野古道歩きです。
ほんとに、少しでも、熊野古道とその土地のすてきさが、読んでくださる方に伝わっていると良いのだけれど!
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。
たまゆりでした〜〜!!
P.S.
熊野古道から戻ったら、こんなメールをいただいていました!
はじめまして。まちと申します。
私は2年後、子供を連れてサンティアゴ巡礼をしたいと思っています。
時々、たまゆりさんのブログを拝見しておりました。
昨日、私は熊野市で開催された「熊野トレイルランニング」に出た後、
熊野本宮大社にお参りに行ったのです。
そこでたまゆりさんらしき人をお見掛けしました。
あれ?ひょっとして・・・と思っていたらリュックに小さいホタテがついていたので、あぁ、間違いない、と。。。
でも知らない人から声をかけられてもビックリされるでしょうし、
お仲間もいらっしゃったのでそこで声をおかけするのは辞めました。で、大斎原の大鳥居を見に行って、息子がトイレに行きたいというので
近くの熊野本宮館にトイレを借りに行ったとき、再び、たまゆりさんと遭遇。そこでサンティアゴと熊野古道の共通巡礼手帳を偶然見かけ、テンション上がって手帳をいただき、本宮を後にしました。で、帰り、伊勢自動車道の安濃SAで食事をしておりましたら、再びたまゆりさんに遭遇!トイレでも遭遇!!
え?これは声をかけなければってこと?と思いましたが勇気なく家に帰ってきました。
ピンクのショート丈のダウンに黒いパンツでウロウロしてましたんで、
たまゆりさんももしかすると私を見かけていらっしゃるかもしれません。が、半分笑い話みたいな感じで読んでいただけたらと思い、メールしました。
ブログ、いつもありがとうございます。
楽しく読ませてもらってます。
また巡礼の先輩としていろいろ教えていただければ幸いです。
うわあああああ!本当ですか!!!す、すごい!!!こんなところにも熊野の魔法が。
声、かけてくださったらよかったのにっ…!!!
まちさん、ブログみてくださってありがとうございます。またどこかでお会いできるといいですね。
みなさまも、ひょんなところで見覚えあるたまゆりらしき人間を見かけたら、ぜひ!ためらわず気軽に声をかけてやってくださいね!
他にも、いただいているメッセージ、どれもとってもとっても嬉しく、喜んでひとつのこらず拝見させてもらっています。
なかなかひとつひとつにお返事ができなくって、ごめんなさい。
ブログの読者の皆様と、いつか直接、もっともっとお目見えできる日があるといいなぁと思っています。
名古屋でも、カミーノ同窓会、やりたいなぁ…!
そのときにはまた、こちらでイベントのお知らせをさせていただきますね。
それでは、おやすみなさい。
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