さて、ちょっと間が空いてしまったけど、おとといの近況報告のつづきです!
前回は私の「夢」についてのひとつの結論でしたが、今度はもうひとつの大事なこと。
たぶん、気になっている方も多い(?)私がサンティアゴ巡礼道で出会った、恋の相手フアンさんとのゆくえについてです。
ちょっと(かなり)こうやってここに書くのはこっぱずかしい気がするのですが、これも宣誓!って感じで、みなさまにご報告させてください(笑)
フアンさんって誰や?という方は、私がサンティアゴ巡礼道を歩く間リアルタイムで書いていた日記4日目あたりからご覧ください。
めんどくさい!という方のために。はしょってまとめてみますね(笑)
〜今までのあらすじ〜
サンティアゴ巡礼4日目。
無理して足を痛めたことで自分の体力と実力を思い知り挫折していた私の前に、一人の男性が現れました。彼の名はフアンさん。
コロンビア出身で、今はバルセロナ近くの町タラゴナで、ローマ時代の遺跡やガウディ派建築の劇場を保護・活用するという仕事をしている人。
私は彼に惹かれ、そしてなぜか彼も私に惹かれ、カミーノの上での短いけど魂レベルで深い恋が始まりました。
仕事が忙しい彼は4日間だけ私と共にカミーノを歩いた後タラゴナへ帰って行きましたが、そのあともメールや電話で、くじけそうになる私のカミーノを強く強く支えてくれていました。
そして無事カミーノを歩き終えた私は、彼の住むタラゴナへ会いに行きました。
だけどそこで思い知ったのは、自分の無力さ。今の私が彼を支え対等な関係を築くには、あまりにもその距離が遠すぎました。
そして私は、自分自身の夢を追いかけながら、いつか彼に追いつくという目標を胸に日本へと帰ってきたのでした。
↑日本へと帰ってきたのでした。あたりで書いていたのがこの記事ですね。
うわー!まとまった!まとまったよ!
今までフアンさんのことは自分の中で存在がでかすぎて、こんなふうにまとめてはしょって書くことはできなかったのに。今初めてできました。びっくり!
うん、そして、今現在。
彼とは日本に帰ってからも、私自身の夢やビジョンや創造性のいちばんの理解者・応援者としてヨーロッパ版LINE的位置付けの「What’s app」で連絡をとっていました。
っていうか、私が一方的に「今日はこんな人に会ったよ!」とか「今日はこんなイベントをやったよ!」とか報告して、それに彼がアドバイスをくれるだけだったんですけど。
彼は、私の人生に最初に現れた、私のいちばんの理解者だったんです。
そして今、そんな彼との関係はいちど終わったと思う。
きっと、今後私が自分のゲストハウスを立ち上げたとか、本を出せたとか、そういうビッグニュースがあったら連絡すると思うけれど。
そうじゃないときは、もう連絡しないし頼らない、って決めました。
頼らない、っていうのは語弊があるかな。
なんていうか、うまく言えるかわからないけど、彼は私にとって天使みたいな存在なんです。
物理的にも遠くて、直接話して心を通わせるわけじゃないけど、彼がくれた言葉がいつも前に進む私を守ってくれている。
彼がたくさんくれた言葉の中で、わたしが特にとびきり大切にしているメッセージを、過去の記事から引用しますね。
「きみはきみだけの道を生きるんだ。
醜いことやルールに目を向けるのはやめて。
きみは小さくてシンプルなものごとのなかに
大きな宝物を見つけることができる。
それはきみのようなひとにしかできないことだよ。
きみを包むこの世界を、よく聞いて、見て、感じて。
きみはすばらしい世界の聞き手だ。
この旅で得た魔法を、きみが日本に帰っても
強く守り続けることを望んでるよ。」
私は今まで、こう言ってくれる人をずっと探してきたんだと思います。
ずっとそんな存在が私には欠けていて、求めていて、それを埋めるパーツを探しながら生きてきた。
それは、言い換えれば、私にとっては「父」という存在の欠如であったと思います。
高校で国語教師をしながら、小説家を目指していた父。きっと彼が生きていたら、父は私のやりたいこと、考えていることのいちばんの理解者であったのではないかと思うからです。
しかし父は私が小学校に上がるか上がらないかの時に、自らを殺め亡くなりました。
教師だった父の遺稿集の中でも、とりわけ大好きな文章です。
こうして今この場所に立って振り返ってみると、今までの私は、ずっとその「おとうさん」を求めて生きてきたのではないかと思います。
そしてずっとそれに気がつかないふりをして、もうその記憶や傷は乗り越えたふりをして振舞ってきた。
だけど今、サンティアゴ巡礼というものを通して出会った人たち、巡礼を通して初めて気づいた周りの人たちの支え、それからフアンさんの存在を通じて、私は今その蓋をし続けた問題に向き合いつつあります。その傷を治してゆこうとしている。
フアンさんは、あの時の私にとってまるで「お父さん代わり」だったんです。
だって、私のことをそんなふうに見つけてくれた人は初めてだったから。
私はずっと、たぶん今までの恋人にもそうだけれど、異性に、他人に「お父さん」を求めてきたんだと思う。
そして、それってきっと、こうやって今それを世界に向けて書いているみたいに、ちょっとずつその傷と向き合って受け入れていけば大丈夫になるんじゃないかって思うんです。
今までは自分にそんな傷があるってことさえ見ないふりしてきたけど、自分自身で初めてそのことを認めて、ちゃんとそれに触って、それを治す方法を私は今知りつつある。
なかなか難しいけど、だめだめなままで、頼りないままで、必死なまんまの自分の姿を世界にさらけだしていく。それはサンティアゴ巡礼4日目の、すっぴんでぶっさいくでよったよた歩きだった私みたいに。かわいくも美人でもすごくも勇敢でもなかったのに、そんな私をフアンさんは応援すると言ってくれた。
ありのままの、だめだめな自分だってさらけだすことで、助けてくれるひとがたくさんいる。フアンさんだけじゃない。たくさん。
私はそのことを、カミーノを歩きながら挫折も涙もすべて発信することで学んだような気がします。
そんな風に、私は彼から「独り立ち」して、自分の道をなんとか彼なしで自分で歩いていこうって思っています。
そして、いつか、私が一人前の女になれたら、今度は「お父さん代わり」じゃなくて、ちゃんとひとりの女性として対等に彼を愛せるときが来るといいなって思ってます。
もしももう一度会いに行けるとするなら、きっとその時だな。
あまりに無謀に思えたサンティアゴ巡礼へ行くと決意して、出発目指して準備をして、そして実際に歩いた経験は、私にたくさんのものを与えました。数え切れないくらい。抱えきれないくらい。
その中でもとりわけ大きかった彼との出会い。
きっとそれは、神様が、私の人生の中で、今乗り越えるべき問題として与えてくれたんだって思うのです。
乗り越えられない問題を神様は私に与えたりしない。
月並みに聞こえてしまう言葉だけれど、本当に今、心からそう思う。
数日前にしたこんなツイート。
カミーノの魔法は帰ってきてからもびっくりするくらいいろんなことを起こしてくれるよ、って、どなたかがブログのコメントに書いてくださってたけれど。本当にそうだなと思う。歩いてる途中もそうだったけど、今も、自分が今一番向き合うべき課題を教えてくれている感じです。うまくいえないけど。
— たまゆり (@tamaoyurika) August 22, 2016
「カミーノの魔法は帰ってからも続く」
本当にその通りです。ほんとに、すごい道です。またいつか呼ばれる時が楽しみでしかたありません。
これから私はどんな道を歩いていくんでしょうか。
たくさんの人に、それを見守っていただけたら本当にうれしく思います。
頼りないけど、だめだめだけど、大風呂敷広げといてやっぱだめですってなったり、口先だけになっちゃったり、もーほんとに、ほんっとにだめだめなとこばっかりなんだけど。
そっから目をそらさずに、かっこつけずに、ありのまんまの泥臭い私をこれからも発信していけたらと思います。
応援してくださる方がいるのなら、こんなに嬉しいことはないです。
これからも、よろしくお願いします。
カミーノについてのノウハウ記事も、もっと書きたいなぁ〜って思っています!
いろんな方からよくいただく質問をQ&A形式でまとめるとか。
カミーノ同窓会も、ぜったいまたやりたい!!
名古屋での開催はもちろん、私が9月から修行させてもらう犬山の「森のマルシェ」でもイベントできたらなぁと思っています。
犬山は岐阜県の山岳地帯が近いこともあり、東海自然歩道も整備されているので、山あり川ありでワンデーカミーノできる素敵な場所もいっぱいあるんです!
そこをみなさんでトレッキングして、森のマルシェさんの屋外バルでビール飲んだりして過ごす1日を作ったら、きっととってもとっても楽しいはず!!!
私自身も近いうちに(来年くらいになるかも?)、今度は大西洋沿いに海のそばを歩く、サンティアゴ巡礼北の道を歩きに行きたいなぁと思っています。
これからも、まったくのふつつかむすめですが、どうぞたまゆりを宜しくお願いします。
それでは!!!
ほんと、自分の中でこうやって書いて発信できるようになるまで考えをまとめるのに時間がかかりすぎて、ブログ記事の間が空いちゃって本当にすみません!
ツイッターやインスタグラムでは、こうやって悩んでる期間ももうちょっとこまめに発信しているので、未チェックの方がみえましたらのぞいてやってください♪
それではまた!たまゆりでしたーーーー!!!
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こっちにも載せたいけど載せる場所がなかったから、ここにはっておきます(笑)
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たまゆりさん、お久しぶりです。あお木です!
帰ってからもいろいろ計画して、それに向かって頑張ってる姿、微笑ましく見て応援しています(^v^)
男性に父親像を求めるというの、すごくわかります。私も父がいないので、結婚するまではファザコンだった気がします。でも結婚した相手は双子の兄弟みたいで、どちらかと言うと弟みたでしたけどw
私事で言えば、相当前の辛い事(その弟のようないつも一緒だった夫が他界した事)が、近頃やっと完璧に近く乗り越えられたかなと思っています。スペインに来たのもそうなんですよ。人生の第二部をゼロからやり直そうと思ってw
フアンさんのように心優しく、そして心惹かれる人に出会ったりしますよね。私もスペインに来た時そうでした。すごく似ていてダブりますw
今思えば、困難にぶつかるごとに誰かが現れては私に助言と勇気、生きていく希望を与えてくれ、それで少し元気を取り戻し、次なる指標が見える頃去っていくと言うのが繰り返されたような気がします。まるでその困難に負けないように神様が助っ人を送り込んでくれているかのように(^v^)
私も始めはその人に執着していたんですが、今は誰にも執着しなくなりました。そうなるようになる人とは、特別な努力をしなくても自然とそうなるのだと思っています。それと時。そうなる時とまだな時って何事にもあると思っています。
いろいろあるけど、焦らず、進めない時は立ち止まって無理に進もうとはせず、足を一歩踏み出せるようになるまで待って、コツコツ歩きましょう。カミーノのように私達の人生のカミーノを(^v^)
あお木さん〜〜〜!!!
いつもツイッターで拝見しています。お久しぶりです。
私にとってあお木さんは憧れの女性で、そんな人がこんな風に見守ってくださっていると思うと、安心してもがきながら前に進めるなぁって、嬉しくなります。
あお木さんは、きっとものすごくたくさんのことを乗り越えられてきて、今ああしてスペインという地で、凛と自分の生き方をなさっているのだろうなぁって、ツイートの端々からなんとなく想像していました。
私もなんでかずーっと自分で「違う」って言い聞かせてきたんですけど、フアンさんのおかげで「私ファザコンだったんだ!」って初めて自分で認めることができた気がします。笑
本当に、私にとって必要だったことを「人」というかたちで神様が与えてくれたんだなぁと思いました。天使みたいだなぁって。
きっと、あお木さんがおっしゃるように、これからも人生の上になにか困難や壁が現れた時、こうやって神様の使いみたいな人が現れては去っていくんでしょうね。
実際そうしていろんな困難やつらいことを乗り越えられて、素敵な人生を歩んでいるあお木さんに、こうやってメッセージをいただくと、ほんと、ものすごく安心というか、自信がわきます。
こうしてあお木さんが心に深く響くメッセージをくださったのも、私にとってとてもうれしい神様の贈り物です。
カミーノの上でそうしたように、時には人、時には花、空、風、木々…色んなものに助けられながら、立ち止まりながら、焦らずに、自分のペースで歩いたらいいんですよね。そうやって等身大で歩いていたら、必要な時に、必要なものが自然と与えられる。執着しなくても。
ああ、ほんと、うまく言えないけれど、あお木さんみたいな方がいてくださることが、なにより私や私のように夢に向かっている人間たちの支えや勇気になるって思います。
いつかエステージャで、あお木さんにお会いしたいです。
これからもご活躍を楽しみにしています。