みなさま、こんにちは。たまゆり(@tamaoyurika)です!
久しぶりの、念願の、雪山登山に行ってきました〜〜〜!!!!
わ〜〜〜〜〜い!!!!めっちゃ楽しかった〜〜〜!!!!
今日は、その帰り道のバスの中で書いた記事でございます。だんだんと夜の闇に溶けていく、車窓からの富士山が綺麗です。
10ヶ月ぶり、今年初の雪山登山!
今回は、昨年の春以来、約10ヶ月ぶりくらいの本格的な雪山登山!
というのも、今年の山は例年に比べて、山に雪が積もりだすのがかなり遅かったんです。
アイゼンを付けて雪道歩きを楽しむことを期待していた11月の燕岳も、12月の赤岳にも、登山道にはほとんど雪がありませんでした。(でもそれはそれですごい楽しかったんだけど)
でも、今回、ようやく!!
年をまたいで、2019年初の登山で、雪に埋もれた道を歩く冬山登山を楽しむことができました。
雪山入門の山・北横岳へ。のはずが…
今回は、予定していた北アルプス方面の天気がすぐれなかったので、代わりに八ヶ岳方面の北横岳を選びました。
北横岳の登山口までは、北八ヶ岳ロープウェイを使います。
標高を一気に稼ぐことができて、降りた瞬間一面の銀世界でスタートできるので気持ちがいい!
北横岳は、冬山登山の最入門にあたるとされている山です。
ピストンだけだったら、往復2時間ちょっとくらいのコースで、難所もとくにありません。
でも今回は、山の先輩である彼氏に言いくるめられる形で(笑)、ロープウェイの山頂駅を起点に周囲の山をぐるりと周回する中級コース(?)を辿りました。
これがねぇ、またねぇ、キツかったのよ…。
北横岳だけじゃ物足りない!三ツ岳〜雨池山も縦走しちゃえ!
北横岳の山頂にたどりついて、山頂の標識の前で写真を撮って。
(風が強くてめちゃめちゃ寒かったです)
「ああ、もう終わりか~ちょっと物足りないくらいだけど、今季初めての雪山だしまあウォーミングアップ的な感じでこのくらいがいいのかもね!さて、下山しておいしいビール飲もう♡」とか思ってたんだけど、そうは問屋がおろさない。
彼氏「三ツ岳経由で周回ルートから帰る?」
わたし「うん、いいよ~!」
このまま下るのも物足りないと思ってたし、せっかくだから行ってみよう!と二つ返事。
まあ、ダメなら引き返せばいいやろ!と進んでいってみました。
そう、お気付きの方もいらっしゃるかもしれないんですが(笑)、私はいつも何かに挑戦する時だいたいこのパターンを辿ります。
ダメなら引き返せばいいやろ!で引き返すのも悔しくて結局最後まで行ってしまうということが多い…。
考えなしといえば考えなしなんだけど、でもおかげで成長できることが多いからいいかな。
そう、たまには背伸びや無茶も大事!笑
岩場にクサリ場。かなり手強い三ツ岳
そうして歩いた三ツ岳は、赤岳や北アルプスの岩場のように高度感こそないものの、けっこうな岩がごろごろして、鎖場もちょいちょいある難路でした。
なによりも怖かったのが、でかい岩が幾重にも積み重なっていて、それを覆い隠すように上に雪が層をなしてるから、どこを踏んで歩けば安全なのかがすごく分かりづらいところ。
岩がでかいのでたまに踏み外すと3mくらい落ちそうな隙間がけっこうあります。
地面があると思って雪の上に足を置くと、ズボッ!とはまって大怪我しかねない。
まだまだ冬山初心者の私には、かなり精神力集中力を必要としました。
じっさい、一回ビターン!とこけて自分のピッケルに顔が当たって負傷!
近くで見ないとわからないくらいのかすり傷なんですけど。
なんかこの傷、漫画の主人公が、敵のくりだす手裏剣をシュッッッて避けて頰をかすめた時にできるやつっぽくてちょっと気に入ってしまったので写真に撮りました。(伝わります!?!)
せっかく下ったのにまた登るの!?ダメ押しの雨池
で、やっとその岩がゴロゴロしてる難所の三ツ岳を登って、あとはもう下るだけだよね?
と思ってたら、駄目押しのラスト一山、その名も雨池山が登場です。
道こそ岩もなく歩きやすかったものの、岩場で消耗した後のひたすらの登りは地味にきつかった…。
せっかく苦労してあの鎖場とか岩場を下りたのに…また登るの…?そしてまた下りるの…?
若干心が折れそうになりつつも、なんとか最後のピークに登り、再び下り、最後に木道の平坦な台地を歩いて、もとのロープウェイ乗り場に戻ってきたのでした。
スタートが10時過ぎで、戻ってきたのが14時前くらいだったから、正味3時間半くらいでしょうか。
かなりアップダウンのある縦走路でした。無事帰ってこられてよかったぁ〜。
きつかったけど…楽しかった!!!
無事ロープウェイ乗り場に戻ってきて第一の感想は
「いや~、楽しかった!!(>▽<)」
きついなと感じた登山の後にこう言えるようになっただけでも、自分が前よりだいぶ成長したような気がします。
えっ、気のせいだって?たまたまだって?そ、そうかも…(笑)
ただ、前だったらこういう状況でけっこう不機嫌になって彼氏に八つ当たりしてしまうことが多かったんですよ。
笑顔が消えた瞬間を激写されていた
でも今回は途中若干顔から笑顔が消えたものの(笑)最後には気を取り直して楽しく終えることができました。
「強がらなくなった」という心の成長
冬山経験も2年目に入って、久しぶりだったけど去年の経験が熟成されて身に染み込んだのかな。
一年通しで月一回、定期的に登山をしていたおかげで、前より多少は体力がついたのもあると思う。(だ、だといいなぁ…!笑)
そして、彼氏に対して以前より遠慮したりやせ我慢をしないようになったのも大きいかもしれない。
疲れて休憩が欲しい時はほしいと言えるようになったし、待って欲しい時は待って~と言えるようになったし、怖い時はこわいこわいやだ!!!と言えるようになったし。
あ、最後のは前からそうだったな…!笑
以前は、無駄に自分を良く見せようとして「休憩したい」の一言が言えなかったりしたんです。無理に彼のペースについていこうとしたりとかして、結局できなくて不機嫌になるという、めんどくささMAXの拗ね方、ほんとよくしてたもん!
そこから考えると、成長したよ、私。
登山の技術なり体力に限らず、精神的な面でも少しは成長できたかな。
登山は、小さな挫折と達成のくりかえし
巷では「スポーツをやると精神力が鍛えられる」と言われることがあるじゃないですか。
私は登山に出会うまでの生涯、スポーツというものをほんっっっっっとに一切やったことがなかったので、それがどういうことか全くわからなかったんです。
でもちょっと、登山歴4年目突入にしてちょっとずつわかってきた気がする。
「スポーツは小さなトライアンドエラーの繰り返し」って聞いたことがあるけど、山に登っているとまさにそうだなぁと思う。
一回の登山の中でも、けっこう挫折と達成感って交互にやってきたりするから。
本当にきつかったり怖かったりで、もうだめだ、限界だ、あきらめようかなと思った先に、それでもあと少しだけがんばろうって意地で食らいついたら、素晴らしい景色と達成が待っていたりする。かと思えば、調子に乗りすぎてひょいひょい下山して階段でずっこけたりとかね。笑
こうして体を動かして小さな失敗と達成をくりかえして得たことって、意識的な部分でも、無意識にやってる行動や価値観のレベルでも、かなり日常に影響を与えてるのだと思います。
一生知らなかったかもしれない、体を動かすという喜びに出会えた
なーんてことを、めちゃくちゃ運動嫌いだった私が自分の口から言うだなんて!
体育の授業とか体育祭とか球技大会が憂鬱でしかたなかった学生時代の私は信じないだろうなぁ。笑
「きみは23歳の時に今までの人生で最高の趣味に出会う。それはなんとスポーツだ!アウトドアだ!登山だ!!!」って言われたら「ありえない」って言うと思うわ。
でもねぇ〜。
ほんと、改めて、登山に出会ってよかった。
登山を通して、もしかしたら一生知らないままだったかもしれない「体を動かす喜び」を知れてよかった。と、思います。
球技とかチームプレーとか走ったりとかプールで泳いだりとかに一切の楽しさを見出せなかった私だけれど、登山は自分のペースでできるし、なによりいつも違う色の美しすぎる自然が待っててくれるからな。だからこんな私でも続けられる!
これからも、登山を通じて心も身体も成長したい!
また、始めてからはほとんど一人で登ることが多かった登山だけど、去年からはパートナーもできて。
誰かと一緒だからこそ、一人の時にはない試練や課題も、逆にとびきりの楽しさや幸せも感じたりして。
それにしても、いつもながら、今回のように私をうまく誘導して(?)、たまにある理不尽な八つ当たりも広い心で受け止め、いつの間にかちょっと背伸びした経験をさせてくれている彼には感謝しかないです。
この人に出会ったのは、ここ最近で神様からもらった一番のおくりものですわ。
そんな感じで、これからも登山を通して心も身体も成長してゆきたいと思います。
以上、そんなしみじみとした気持ちに包まれた2019年の初登山でございました!!
八ヶ岳の北横岳・三ツ岳・雨池山から無事帰還しました!!
待ち焦がれてやっと見られた雪と氷の世界の美しいことといったら…!! pic.twitter.com/muGeHmICRO
— たまゆり(めざせ遊牧民) (@tamaoyurika) January 8, 2019
この記事にはあまり書かなかったからまた書きたいんだけど、雪と氷の透き通ってキラキラした世界は本当にきれいでした。
今年の5月には、3年越しの夢だった、二度目のスペイン巡礼の旅が待ってます。
自分がもし3年前よりも成長できているとしたら、今度はどんな旅になるのかな。
どんな出来事が待っているのか、すごくすごくワクワクしてます。
今年カミーノを目指すみなさんと、そんなワクワクを共有できたら。
(ブログへのコメント、ほんと〜〜にうれしかったです!ありがとうございます)
また、いつか行きたいと思っている方にも、このワクワクを伝えたりおすそわけできたなら、幸せだなぁと思います。
それでは、ここまでお読みくださってありがとうございました。
たまゆりでした!チャオ〜!
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根っからの運動音痴だった私が登山を始めたきっかけは、サンティアゴ巡礼のためのトレーニングでした。そのことについてちょろっと書いてある記事です。