リアルタイム巡礼記

大雨のポルトに別れを告げて。悩みに悩んで怒濤の予定変更!マドリードの道を歩きます

みなさんこんにちは、たまゆりです。

 

昨日は、もったいぶる形になったままですみませんでした…!

さて、ポルトガルのポルトについて、無事クレデンシャルをもらった私。

明日からいよいよ巡礼スタートだ、と思っていた、のですが…

朝7時ごろアパートメントの部屋で目が覚めると、まだ暗い外からはざあざあと雨音が。

天気があまり良くないことはわかっていたのですが、これはどうも相当な大雨です。

しばらく、朝ごはんを食べたり身支度をしながら様子を見ていたのですが、8時を過ぎ、9時を過ぎ、外がすっかり明るくなっても、雨脚が弱まる気配はまったくありません。

 

これは、どうしたものか…

天気予報をチェックしてみると…

どうやら今日は一日、雨がこの調子で降り続くようです。付近の地域には大雨注意報が出るほど。

そして週間の予報を見てみても、毎日こんなお天気になりそうな、雨マークと降水量予報が並んでいます。

 

 

私は考え込みました。

これは、出発するべきなのか…?と。

もう少しポルトに滞在して天気の様子を見るという手もありますが、予報を見ていると天気の回復は難しいような気がしました。

たとえこんな天気でも、大雨の中つらい道のりになっても、それが自分に与えられた機会であるならば、このまま歩くべきなのだろうか。

いや、むしろそれこそが自分の欲や見栄にとらわれた選択になるのだろうか。

せっかくここまで来たのに、あきらめていいのか。気にせず歩き出したら予報なんて外れて雨なんて降らないんじゃないか。せっかく支えてくれた人を裏切るようなことにならないか。あきらめたことを後悔するんじゃないのか。

いろんな気持ちがぐるぐるして、考えれば考えるほど、わからなくなっちゃって(笑)

悩む間に、刻々と迫る部屋のチェックアウトの時間。

 

私は自分に問いかけました。

「私がここへきた目的、理由は何だっけ?」と。

 

それは…「カミーノを楽しむこと」でした。

前回できなかった「楽しむ」ということをするために、準備もしてきて、こうして長い時間をかけてここへきた。

 

果たして雨の中ポルトガルを歩いたとして、ここへきたその理由を、目的を、果たすことができるのだろうか?

答えは、否だ、と思いました。

 

 

だけど、じゃあ、どうする!?!?

帰りのフライトまでは、まだ3週間ほどの時間がある。

いっそ、ずっと行きたいと思っていたシチリア島へのチケットを買って、思い切り予定変更してバカンスを楽しんじゃう?なんてことも、考えたりしたのですが。

 

 

でもやっぱり…「カミーノを楽しく歩きたい!そのために私はここへきたんだ!」そう思う自分がいました。

そうして、チェックアウト時間がどんどん迫ってくる中、インターネットで懸命に調べて、見つけたのが…

サンティアゴ巡礼道の「マドリードの道」というルートでした。

 

日本人の方で歩いた人はほとんどいないらしく、情報の数は極めて少なかったのですが…

とてもありがたいことに、お一人だけ、日本語で、とてもすばらしく親切で詳しい、ガイド形式の巡礼記を書いてくださっている方がみえました。


(画像をクリックでそちらのページに行けます)

アプリで天気予報を調べると、幸いにも、マドリードの道周辺のお天気は、こちらほど悪くはないようでした。

 

 

「ここを、歩いてみようかな…」

そんな風に、思った私。

 

ただ、不安が大きいことも確かです。

まったく予定の中になかったルートだから、下調べをまったくしていないこと。

そして、日本人だけに限らず、歩く人が極めて少ないルートであること。

途中の町の間にバルなどは少なく、自身で食糧などを管理しながら歩く必要があること。

上記の巡礼記にもあるように、英語は通じず、アルベルゲに泊まるにも現地の人との電話やコミニュケーションが必須であること。私は、スペイン語がほとんど喋れません。

…etc。

 

無謀かもしれない、本当に歩けるか自信がない…と思いました。

でも同時に、これしかないな、と思っている自分もいました。

そして私は、雨の中うじうじと悩みに悩んだ末「不安だけど…マドリードの道を歩こう!」と決めたのです。

 

 

雨がしのげてWi-Fiが使えるこの部屋にいられるのはあと1時間足らず。

そうと決まれば、時間がもったいない!ということで、慌ててポルトからマドリード行きのバスを探し、マドリードでの今夜の宿を見つけて予約し。マドリードの地下鉄の乗り方を調べ。

歩くつもりで着込んでいたサポートタイツを着替え、雨ガッパやレインウェアをしまって、ポルトのバスターミナルに向かったのでした。

 

せっかく来られた素敵なポルトガル、せっかくいただく事ができた素敵な巡礼手帳。

今回歩けないのは、この手帳を使えないのは、とても残念だけれど。

もしかしたらこれも、大事な導きなのかもしれない。

だからまた次に来られる時まで、大切に持っておこう。

ありがとう、ポルトガル。またくるね。

 

…そんな気持ちを胸に、バスに揺られること9時間(長かった!)

夜中の12時、無事にマドリードに到着し、眠りについたのでした。

 

そして翌朝目が覚めてみると…そこには待ち焦がれていた、太陽!

さっそく街へ出て、マドリードの道を歩くための準備。

 

マドリード1番の繁華街ともいえるプエルタ・デル・ソル広場へ行き、VodafoneショップでスペインのSIMカードを購入!

マドリードの道ではアルベルゲに着いたら電話でオスピタレロさんを呼ぶ必要のあるところが大変多く、電話が必要だと思ったからです。(電話があっても肝心のスペイン語しゃべれないんだけどね…でもなんとかするしかない!笑)

また道中のオンラインマップでのルート確認の必要、Wi-Fi環境の少なさなどを考え、こんなSIMを購入しました。

ここの店員さんは外国人観光客にも良く慣れていらっしゃるらしく、「1ヶ月程度のトラベル用のSIMを探してます」と伝えただけで、とてもスムーズに手続きしてくださいました。

15GBの通信と、60分の通話、スペインの電話番号がついて20ユーロ。15GBって、めっちゃ心強い(笑)

 

 

そしてもうひとつ向かったのは…

プエルタ・デル・ソル広場から歩いてすぐの場所にある、その名も「サンティアゴ教会」。

調べてみると、ここでマドリードの道のクレデンシャルを発行してくれるとのことです。

ピンクっぽい色のレンガがとてもかわいらしく、壁にはサンティアゴ巡礼のモチーフであるホタテの貝殻と、おなじみの赤い十字が埋め込まれています。

中に入ると、聖ヤコブの像が出迎えてくれました。

 

教会の左奥には執務室のようなところがあり、ちょっとドキドキしながらそこへ入っていくと…とても優しいおじいちゃまが出迎えてくださいました。

マドリードの道を歩くために、クレデンシャルがほしいんです。そう告げると、にっこり優しくほほえんで

「Bienvenido! Estaba esperando! (ようこそ、待っていましたよ)」

と言ってださったのがとても印象的で。

本当に歩けるのか、本当にここへ来ちゃって大丈夫だったのか…と不安だった気持ちが、一気に溶けていくようでした。

 

パスポートを見せ、スタート地はどこ?徒歩?などの質問に答えながら、クレデンシャルに必要事項を記入していってくださいます。

こちらのおじいさまとのやりとりはスペイン語で、全然分からなくて困っていたら、後からやってきたスペイン人の若い男性が、親切にも英語で通訳してくださいました。

 

記入し終えて、最後に、この旅の最初のスタンプを押してくださいました。

押す瞬間、すこしおちゃめに笑いながら「さあ、これで君は今からPeregrinaだよ!」そう言ってくれて、とてもとても嬉しかったです。

 

記念に写真も撮ってもらい、とても嬉しい気持ちで、教会の祭壇の前で何度もお礼を唱えながら、この素敵な場所をあとにしたのでした。

白地に赤がアクセントになった、とてもエレガントなデザインの巡礼手帳です!

 

腹ごしらえに、有名な「生ハム美術館 Museo del Jamon」でたっぷりの生ハムと、ついでに明日からの元気をつけるためプルポもいただきました。

 

 

そうしてマドリードでの用事を済ませたら、次に向かう場所。

それは、マドリードからバスで1時間ほどのところにある、マドリードの道の巡礼路上のセゴビアという街です。

本来であれば(当然ながら)マドリードがスタート地点になるこのルート。

今回は、時間的な制約があること、またマドリード-セゴビア間には1700m程度の山越えのルートがある、ということを踏まえて、途中のセゴビアから歩くことにしたのです。

 

マドリードの道は、マドリードを出発して、広い平原を通りながら、フランス人の道のちょうど半分にあたるサアグンという街へ合流しています。

今回は、セゴビアをスタートし、この合流地点のサアグンをゴールとして、200km程度の道のりを10日間ほどかけて歩こうと思います。

 

 

…そんなこんなで、怒濤の予定変更から、ポルトからマドリードまでの移動の様子をおとどけしました。

このあと、セゴビアの町についてから、大きな感激にふるえることになるのですが…

 

長くなっちゃったので今回はここまで。

お読みくださりありがとう、たまゆりでした〜!

 

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