リアルタイム巡礼記2019秋

【マドリードの道0日目】ついにスタート地のセゴビアへ。宝石のように美しい魔法の街。

みなさんこんにちは、たまゆりです。

前回の続きです。

 

こうしてようやく辿り着いた、今回の巡礼の旅スタートの地・セゴビア。

訪れる前から「綺麗なところだよ」と聞いてはいたのですが…まさかこんなにも美しいなんて。

 

まるでずっと魔法の中にいるような、荒野の中に現れた古くて大切に手入れされたぴかぴかの宝石のような…ほんとうにほんとうに素敵なところでした。

 

何が素敵かって。

 

このセゴビアの街、マドリードからバスで1時間半ほどのところにあるのですが、そんな大都市の近くとは思えないほど、まわりが荒野に囲まれているのです。

(荒野…というか、麦畑の地平線が広がっています。今は秋で刈り取りが終わっているから、まさに「荒野」の眺め。)

そこにぽっかり浮かぶ島のような城壁の街。全体が一つのお城のようです。

城壁のまわりは木々と美しい川に囲まれていて、木々の多くはとても鮮やかな秋の黄色に染まっています。

なんて美しいんでしょう!

 

 

もうひとつ私が感激したのは、この街では、歴史ある建物がとてもとても大事に保存されているということ。

花崗岩のブロックを積み上げただけで作られたという水道橋は2世紀(!)のものだそうで、今もこうしてこんな美しい姿が見られるのは驚きです。

そして、見学した大聖堂の中は、たった3ユーロの拝観料では足りないんじゃないか、と思うほど美しく大事にすべての祭壇や絵、ひとつひとつのものが手入れ・保存されていて。(修復士さんのお仕事の様子もちらりと拝見することができました)

街全体が、街そのものを、その歴史を、とても大切に守っているのだ、ずっと守ってきたのだ、ということがよく伝わってきて感激してしまいました。

中でも素敵だったのは、黄色い矢印を辿ってたまたま見つけた、城壁の外にある川のそばの修道院までの道のり。

川には黄色い落ち葉がたくさん落ち、並木を鏡のように写しています。

川沿いの公園には色とりどりの葉っぱが落ちて、まるで魔法の絨毯のよう。

 

川の向こうの修道院は、とても厳かで静かで美しいところでした。

 

世界には、まだこんな美しい場所があったのか!

そんなふうに思ってしまうほど、素敵な素敵な場所でした。

 

そして、この修道院のすぐ正面には、よく見覚えのある黄色い矢印。

石の板には「CAMINO DEL ASOMBRO」の文字…訳すなら「不思議の道」?

どうやら、カミーノのルートの一部のようです。

 

そこを辿っていくと現れたのは…

一面の野原と、セゴビアの街並みを一望する景色!

 

なんだかまるで「ハウルの動く城」の序盤で、おばあさんに変えられてしまったソフィーが荒野を目指すシーンみたい。

周りには誰もいなくて、ただ風の音と自分の足音が響きます。

カミーノにある標識(モホン)のような、石の印が道を教えてくれます。

 

石の標識が指す道の先には教会があり、そちらの方へ歩いていってみることにしました。

すると見つけたのは…

見覚えのある赤い十字が記された、神秘的なたたずまいの教会と、黄色い矢印にホタテ貝のマーク「575km」と記されたモホン!

 

わあ、やっぱり、これがカミーノなんだ。

明日は、ここをたどって歩いていくんだ!

そう思うと、ワクワクが止まりませんでした。

 

魔法のような街。

その先に続く見渡す限りの荒野!

明日は、その荒野の方へ向かって歩いていくんだ…なんだかもう、あれです、RPGの主人公になってしまったかのような気持ち(笑)

 

マドリードの道、いったいどんな旅になるのだろう。

来ると決めた時は、不安でいっぱいだったけれど…セゴビアの美しい街に背中を押され、明日からがんばってみようと、決意を決めることができたのでした。

 

 

夜はレストランでたらふく食事をいただきました。

私ね、こういう観光地だととくに、一人でレストランに入るのってものすごく緊張するんです…人見知りだから………(だからキッチン付きのアパートの部屋が好きなんですよね笑)

めっちゃウロウロして、何度もお店の前を通って、ようやく勇気を出して入ったレストラン。給仕のお兄さんがとても優しくて、外のストーブがとてもあたたかくて、雨に濡れる石畳がとってもきれいで。

勇気出して入ってよかったー、スーパーで買ったパンでひもじいごはんにしなくてよかったーって思ったのでした(笑)

飲み切れないほどのワインに、たっぷりのイカフライ。すごいやわらかくておいしかったです。これで明日からの栄養補給もバッチリ!

 

部屋に戻り、ハロウィンで賑やかな通りの音を夢の向こうで聴きながら、眠りについたのでした。

 

いやぁぁ、セゴビア、ほんとのほんとうに美しいところでした。

本当は2泊してゆっくりしたかったのですが、週末ということもあり宿が全部満員で1泊だけになってしまいました。

今回は、半日しか観光できなかったけれど。またいつか、誰かと訪れてみたいな、じっくり街を散策してみたいなぁと思いました。他にもおいしそうなレストランもいっぱいあったしっ!笑 かわいいおみやげもいっぱいあったしっ!!笑

 

そんなこんなの、巡礼0日目となりました。

 

それではまた、おやすみ!

たまゆりでした〜。

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POSTED COMMENT

  1. ふるふる より:

    すごい、急展開ですね!
    でも、既に素敵な景色に出会えてと、いい予感ですね。

    ブログも楽しみです!
    どの道でも楽しめるのが一番ですねー
    Buen camino!

  2. リターンライダー より:

    カミーノには変わりない。楽しむのが一番。
    セゴビアお気楽観光で行ってみたい。アルカサルも撮れていますね。水道橋も見たかい?
    最後の方の街の夜景の写真、旅を感じさせて綺麗。

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