リアルタイム巡礼記2019秋

ポルトガルの道の巡礼手帳、黄色い矢印。この道が大好き。だから歩きたいんだ。

みなさまこんにちは、たまゆりです!

ただいまわたくし、ポルトガルではなく、スペインにいます。長距離バスで移動中です。

 

その理由は後ほどお話しするとして…

まずは、ポルトを1日散策して、ポルトガルの道のクレデンシャル(巡礼手帳)を手に入れることができたので、そんなことから書いていきたいと思いまするっ!

 

急きょ見つけたポルトのアパートメント、とっても居心地がよくて、広いベッドの寝心地も最高!

ロングフライトの疲れか昨晩は晩ご飯を食べてすぐ20時前には寝てしまい、朝5時ごろ目が覚めたらすっかり元気が回復していました。

 

のんびり支度をして朝ごはんを食べ、街の散策に出かけます。

時差ボケが良い方に働いて(?)早寝早起きな生活時間になっているのがなんだかラッキー(笑)

ポルトの町は、実は以前にも、生まれて初めての海外一人旅でも訪れたことがありました。

その時も今回みたいに天気が悪くて(笑)、結局ほとんど町を見ることもなく移動してしまったんです。

だから今回は楽しめるかなぁと不安に思っていたのですが…余裕を持って見つめてみると、ポルトはとても素敵なところでした。

まずは、町を見下ろす高台にある、大聖堂を目指します。

どうやらここで、ポルトガルの道の巡礼手帳がもらえるらしい。

石造りの教会の建物にところどころ苔が蒸しています。

雨の多い地域ならではの光景に、どこか日本のお寺や神社を思い出し懐かしくもなりつつ、入場料を払って中へ。

このチケットオフィスのお兄さんに「カミーノ・デ・サンティアゴの巡礼者用の手帳はどこでもらえますか?」と尋ねたら「ここだよ」と、机の引き出しから手帳を取り出して手渡してくれました。(2ユーロでした。ちなみにやりとりは英語です。)

手帳をもらった瞬間…

めっちゃテンションあがったあぁ〜〜〜〜〜!!!!!笑

 

ダークグレーに赤色のアクセントが映える、なんだかとってもオシャレでスタイリッシュな手帳です。

ポルトガルはアズレージョと呼ばれるタイルで建物の多くを装飾していて、むろん教会もそのようになっています。

 

アズレージョは主に青と白を基調にしているので、この赤と黒の組み合わせがパキッととてもかっこよく映えます。

ぃやーーーー、テンションあがるっ!!!!!(笑。2回目)

 

テンション上がりすぎて思わずクレデンシャルの写真を撮りまくっていたら、後ろの椅子に腰掛けていた観光のおばちゃまが「なんであの子あんなに熱心にパンフレットを撮ってるのかしら…ふしぎだわぁ…」と隣のおじさまに向かって呟いていた(笑)

 

そんなこんなで巡礼手帳をもらいウッキウキになってしまった私。

予報に反して外は小雨が降り出しましたが、しかもせっかく用意してカバンに入れたつもりの折り畳み傘を部屋に忘れてきたことに気が付きましたが(笑)、気にせず着ていたレインジャケットのフードをかぶり周辺を散策することに。

 

すると…あったーーーー!!!!!!

第一矢印!!!!!!(第一村人発見みたいな言い方)

 

またもやテンションが上がる私。

前に、北の道を歩いた時の出発の町イルンでも、こんなことあったな。

観光や地元の人たちに混じって知らない町を歩いていたときに、この黄色い矢印を見つけたときの、なんともいえない安心感、ホッとする感じ。

わー、私、これを探してたの!って、クレデンシャルのこともあわせて本当に嬉しくなっちゃったのでした。

 

今日はまだ歩かないけれど、せっかくなので少し矢印を辿って町を散策してみることに。

 

とってもおしゃれでカラフルな街並みの中に、まるで宝探しのように隠れる黄色い矢印。

カミーノのことなんてこれっぽっちも知らなかった頃は、落書きか何かと思ってきっと気にも留めなかったであろう、この黄色いサイン。

それが今は、なによりも大好きで、頼りになる存在になった。

なんだかそのこともすっごく嬉しい自分がいました。

ああ、なんか、やっぱり私はこの道が好きなんだなぁ〜って、いまさらだけど改めて、じんわり実感した感じ。

 

ここへ来る前、今年の春に、わたしは人生2度目のカミーノである北の道を歩きました。

それは思っていたよりかなりハードな道のりで、準備も力も足りなくて、素直に楽しむことができなかった自分がいました。

それ以来、私はなんでこの道を歩こうとしているのかなって、自分に問い直すことがすごく多かったの。

 

今回の計画だって、本当に自分が歩きたがっているんだろうか?勝手な義務感だったり、惰性だったり、あるいは自分をよく見せたい見栄なんじゃないだろうか?って、自分に何度も聞いた。

正直、出発が迫ってからも、飛行機に乗ってからも、自信がなかった。迷ってた。わたしはカミーノを歩いていいんだろうか?って。

 

それでも…

こうして巡礼手帳をもらって、黄色い矢印を見つけて、追いかけて。

そのことで、こんなにもテンションが上がって喜んでいる自分を発見した時、その悩みはどこかへ吹っ飛んでいってしまった気がした。

 

ややこしい理由なんていらないんだ。

わたしは大好きなんだ、この道が!

だから、歩きたい。

 

それでいいんだって、初めてそこで気がつくことができました。

 

ありがとう、ポルトの町。

ありがとう、すてきな巡礼手帳。

ありがとう、黄色い矢印たち!

 

そんな気持ちになって、ポルトの町を歩いたのでした。

 

昼ごろになるとだんだん雨脚が強くなってきました。

傘もないので、ひとまずメトロを利用しアパートメントに戻ることに。

途中で、いろんな食材や雑貨が売っているボリャオン市場(現在改修中のためショッピングモールの地下で仮営業中)に立ち寄って、お昼ご飯や野菜を買い込みました。

ここで、ワイン屋さんのおじさんにオススメしてもらったワインがとってもおいしかったぁ〜!!

わたしはポルト名物のポートワインが甘くてちょっと苦手で、甘くないものはありますか?と聞いて味見をさせてくれたもの。もちろんドウロ川沿いのポルトのワイナリーのワインです。ボトルで12ユーロでした!

 

それからパン屋さんで買ったサンドイッチ(生ハムに新鮮なトマトにレタスにたまごに具沢山&外はカリカリで香ばしく中はフワフワモチモチでおいしすぎっ!)、ポルトガル名物のカスタードクリームたっぷりなベイクドパイ「ナタ」、それからそれからサラミに甘酸っぱいベリー。

アパートメントの暖かい部屋に帰って、雨が降る窓の外を眺めながら、言葉が分からなくても楽しめる料理番組を眺めながら、素敵なランチをいただいたのでした。

 

海外旅行中であることを思わず忘れそうになる、このリラックスしきった時間。

はあ、幸せ!笑

本当に宿をこちらに変えてよかったです。急な予約に親切に対応してくれたミゲル、ありがとう。ポルトを訪れたときは、Vibrant Porto Apartments、ぜひ利用してみてくださいね。

 

午後から雨がやめばまた、夕景の川沿いを見に出かけようかなぁなんて思っていたのですが。

残念ながら雨は止まず、ワインでだいぶ気持ちよくなっていたのもあり(笑)、今日はこのまま部屋で、さっき市場で買った野菜でスープを煮込みながら過ごすことに。

 

明日から、いよいよポルトガルの道を歩く。

雨…なるべく速く止んでくれるといいんだけどなぁ…。

 

そんなことを思いながら、眠りについたのでした。

 

– – – – – – – – – – –

 

…はいっ。

以上が、昨日の日記でございます(笑)

 

それが、何で今わたしはスペインにいるのか…書こうと思ってたのですが、長くなっちゃったのでひとまず今日はここまで!

 

それではまた、おやすみなさい。

たまゆりでした!

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POSTED COMMENT

  1. リターンライダー より:

    長旅もなんそのポルト到着すばらしい。今回の装備も見ましたが申し分ないですね。カミーノだけでなく君は旅慣れていますし、このポルトガルの道は石畳が少し辛いくらいで前回の北、プリミティボに比べると君の体力なら口笛吹きながら歩けると思います。
    のっけからエンジョイしていますがこれでいいんです!今のYuriの居場所はカミーノですから。
    スペインに入ると分からないけれど、気候的にも良いのでは?

    Toshi

  2. ふるふる より:

    え?気になるー!!!っていう展開なんですが  笑
    更新をお待ちしてます。

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