みなさんこんばんは、たまゆりです!
いよいよ出発を3日後に控え、荷造りやら兄とのアンダルシア計画打ち合わせやらでてんやわんやで過ごしております。
参考記事:
それはそうと!
私事ですが、先日、地元犬山の街でモデル体験をしてきました…!
ツイッターを通じて知った犬山在住のフォトグラファー、きむらよしひろさん(@ysph)のお写真に惚れ、熱いラブコールをお送りしたところ、愛する犬山の街で私の写真を撮って頂きました…!自分じゃないみたい!!どうしよう!!一生の宝物です。 pic.twitter.com/PlN2JNEzt5
— たまゆり (@tamaoyurika) April 15, 2016
どう!?どう!!?!?笑
本当、自分じゃないみたいで、出来上がったお写真のデーターを頂いた時はびっくりするやらうれしいやら。わたしお見合い写真にする、これ(笑)
母には「実力以上じゃん!笑」と言われました。本当にそうだと思う!!ちなみに今パソコンのモニターに写り込んでるすっぴんのわたし見る!?すごいよ!!笑
しかし、本当に犬山の街や何気ない風景も、私のことも、素敵に撮ってくださって、つい自慢したくなってしまうのです。
美しい写真を撮る人は(写真に限らずですが)、とても感度の高いアンテナを持っていて、ふとした風景の中にでも、例えば私みたいなふつう顔の人間の中にでも、美しい光を見つけられるんだなぁと、本当に感激しました。
私の好きな茨木のり子さんの「汲む」という詩の中に、こんな言葉があります。
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
ふるえる弱いアンテナが隠されている きっと……
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私の好きな作家、いしいしんじさんの小説「プラネタリウムのふたご」には、こんな一節が出てきます。
だまされることは、だいたいにおいて間抜けだ。
ただしかし、だまされる才能がひとにないと、この世はかさっかさの笑いもなにもない、どんづまりの世界になってしまう。
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そしてもうひとつ。私の兄も、もう3年前のことですが、一緒に行ったアメリカ旅行で感じたこととして、こんなことを書いていました。
グランドキャニオンでこんな出来事がありました。
僕らが日の出を見られるポイントで朝日を待っていると、そこに日本人のツアーの団体がやってきました。
彼らは太陽の昇る方角に雲があるのを見て、とても残念そうに『今日はいまいちだねー』と30分ほど景色を眺めて帰っていきました。
僕らにしてみれば、オレンジ色に染まる雲、そしてわずかな時間雲間から差し込む光が谷を照らし出す景色はそれはそれは素晴らしいものだったのですが、彼らが期待していたのは地平線から太陽が昇る、パンフレット通りの景色だったようです。その後、昼間様々なポイントを車で巡っていると、あるポイントで中年のアメリカ人男性が僕らに話掛けてくれました。
『俺はグランドキャニオンに来るのはこれで25回目なんだ。あそこの谷は赤く見えるだろ?でも曇っているとあそこは紫に見える、いままで雨の日も、雪の日も、雷が落ちる日もここに来た。でもどの表情もここは素晴らしい。』と。世の中にはたくさんの素晴らしいもの、あるいはその逆もあるけれど、どう感じるのかはその人次第。
人生にも良いとき、また悪いときがあって、それをどう捉えて歩いていくのかもまたその人次第。
生きている限りはもちろん幸せになりたいのだけど、幸せになるには幸せになる力だけじゃなくて幸せを感じる力も必要だなと。
僕はそのときそんな風に思いました。世界は本当に広い、そこにはたくさんの人が住んでいて、それぞれの価値観があって、それぞれの幸せがある。
そこに面白さがあって、僕はもっともっと色々なモノを見たい、色々な人と関わりたいと思う。
そしてふと視線を下げたとき、自分の手のなかにあるモノがとても輝いて見えるのです。
どう?!かっこいいでしょう、うちの兄貴!!笑
茨木のり子さんの言う「ふるえるアンテナ」と、いしいしんじさんの言う「だまされる才能」、そして兄の「幸せになるために必要なのは、幸せになる力だけじゃなくて幸せを感じる力だ」という言葉。
すべて同じなんだという気がします。
だから光が美しい写真を撮る人は、美しいものを見つけるのがすごくうまいというか、さりげない風景の中にも美しさを見出すことができる心の豊かな人なんだろうなって。きむらさんは犬山の美しい光の場所をたくさん知ってらした。私ももっと美しい犬山を知りたいと思った。すごく勉強になる機会でした!
— たまゆり (@tamaoyurika) April 15, 2016
だから私は、今回撮ってくださったきむらさんの作品が、とても素敵だなぁと思ったのです。
通り慣れていて、普段だったら気にも留めないで通り過ぎてしまうような犬山城下町の街角が、とても素敵な場所に見えます。
犬山遊園のなんてことない駅だって。
見慣れたカラスノエンドウの花だって。
いつも散歩する犬山城の、川面の景色も。本当にどれも魅力的で、初めて見る風景のように新鮮でした。
「自分のすぐそばにある美しいものに気がつくこと」
サンティアゴ巡礼を目指し、自分のやりたいことを追いかけ始めて、色んな人に出会わせてもらってから、少しずつわかってきた気がします。
例えば、近くに住んでいるのになかなか会っていなかったおじいちゃんや、叔母さんたちに会いに行くようになりました。一緒に過ごす時間がとても楽しくて、幸せで、ああこんなに近くにあったのに今まで気づかないで過ごしてきたんだなぁと思った。
母とおじいちゃんと私。このスタンプ、なんか二人に似てるけどちょっと怖い!笑
それから、お墓まいりにも行くようになった。その人たちが喜んでくれそうな素敵なお花を持って、お礼やいってきますを伝えに。今まで気づかなかったけど、亡くなったおばあちゃん、おじいちゃん、父も、私を見守ってくれてたんだなあという気がします。
私の「ゆりこ」という名前、父がつけてくれたので、久しぶりの父のお墓には百合の花を持って行けました。うれしかったー!
犬山の街も。大好きな景色、大好きな時間、大好きなカフェ、大好きな人たち。友達が遊びに来てくれて、すごく喜んでくれたり。胸を張っておすすめしたい場所がたくさんできました。
桃太郎神社にて。友達が犬山に遊びに来てくれて、めっちゃ楽しかった。
それから、家族のこと。友達のこと。犬のこと。育てている花のこと。近くの公園のこと。近所の田んぼのあぜ道のこと。いつも乗っている車のこと。
身近にあるものを、本当に好きだって思って過ごせる時間がとても増えた。
それはきっと、周りが変わったんじゃなくて、私の「ふるえるアンテナ」「幸せを感じる力」が少しずつ、磨かれているからなんだと思います。
これからも、アンテナを磨き続けられるような人生にしたい。
サンティアゴ巡礼の道のりで、いっぱいいっぱい、色んなものをキャッチしたい。
そう思いました。
出発まであと3日。本当に楽しみです。
フォトグラファー・きむらよしひろさんのwebサイトはこちら!
Yoshihiro Kimura Photography on Strikingly
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私、たまゆりの自己紹介はこちら(【自己紹介】わたしの今までの人生について)です。
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