【巡礼記6日目】全力で歩いて、食べて、眠って、泣きまくって、全力で恋している。

こんばんは、たまゆりです！
ただいまロスアルコスのアルベルゲにいます。公営のアルベルゲはなんと満員で、近くにあった別のアルベルゲに宿泊中。
さっき一眠りして今目覚めて、現在0:40。

 

それでは今日の日記です。

5/15
エステージャ〜ロスアルコス
歩行距離 26.7km

あーどうしよう。何から書こう。
大事な人ができて、ここ何日か一緒に歩いてきました。けれど今日その人は先へ行ってしまいました。明日にはもうこの道の上にいない。

「泣かないで。この先も君らしくたくさん笑って、たくさんの美しい景色を見て、たくさんの仲間と出会って、たくさんの人と話して、おいしいものを味わって、ビールを飲んで(わたしたちはビールが大好きだった)、君の巡礼をめいっばい楽しむんだよ」そんな言葉を最後にくれた。泣いても泣いても涙が足りない。

自分でもびっくりするくらい、私はこの巡礼道で毎日を生きているって感じる。全力で歩いて、全力で考えて、食べて、眠って、泣きまくって、全力で恋している。なんだよこれ！神様はいったい何を企んでいるんだよ！って感じ笑

不思議なんです。
私はこの道で、私に欠けていたかけらを集めているのかも。もしくは、自分で忘れているような古い古い昔についた傷跡ですら、表に引きずり出して、晒して、そして癒そうとしている。

私には幼い頃父親を亡くしました。私はずっと、その欠けた部分を補いたくて、男性に対し父性のようなものを求めていたのかもしれません。
彼に会ったとき、ああこんな人に会いたかったんだ、と思った。側にいると、自分でも気がつかなかった寂しい心の隙間が埋まっていくようだった。

ほんと好きだった。一緒にいると心地がよくて安心した。その無償ともいえるような愛にずっと甘えていたくなるくらい。だけどそのうち、ちゃんと自分の足で歩かなきゃって気持ちになって。いつまでもその無限みたいな優しさに甘えて寄りかかっているわけにはいかないと思った。どれだけ大好きでもずっと一緒に歩いていくことはきっとできなくて、私には私の道がある。彼がこの道からいなくなっても、私は私の道を歩いていく。

だから本当は、少し無理して遠くへ歩いたのならもう1日だけ一緒にいられたけど、そうしなかった。私は私のペースを守って、このロスアルコスに留まることにした。
自分で決めたことなのに、ほんと涙が止まんない。
そう、でも自分で決めたんだ。今はたくさん泣いて、眠って、少し立ち上がれそうだよ。

 

明日からひとりで歩かなくちゃ。ああ、今はベッドの上だけれど、明日歩き始めたらまたきっと泣いてしまうだろうな。
それでもきっと少しずつ立ち直って、歩き続けて、私はきっとまた素晴らしい出会いを見つけていくんだと思います。
今、まだぼろぼろでへろへろだけど、でも、私に足りなかったものが満たされて、人生の課題をひとつ乗り越えつつあるような、そんな感じ。

 

ほんと、すごい。なんなんでしょう、何者なんでしょうか、このサンティアゴ巡礼道って！笑
出会い、別れ、嬉しいこと、悲しいこと、それを乗り越えていくこと。あまりにたくさんのことが起こりすぎて、ほんと、私は長い暴れ龍みたいなこの道のはじっこに、必死でしがみついて這っていくので精一杯って感じ。

この先はどんなすごいことが待っているのかな。まだ6日目。でも、もう6日目だ。毎日を大切にします。

 

この先も私らしくたくさん笑って、たくさんの美しい景色を見て、たくさんの仲間と出会って、たくさんの人と話して、おいしいものを味わって、たまにビールを飲んで、私の巡礼をめいっばい楽しむんだ。私らしく、私のペースで、私の心を軸に、コンパスに、歩いていく。

 

ほんとうに素敵な出会いをくれた神様に感謝します。
彼からもらったでっかいものを、なにかの形でこの世界へお返しできますように。

ほんとうにありがとう。この道へ導いてくれて、今も支えてくれている人たち。この道で出会って、前へ進む力をくれる人たち。仲間たち。

 

明日もがんばって歩くぞ。
それじゃ、おやすみなさい！たまゆりでした！！！！！！！！

 

 

つづきはこちら！

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