旅の動機・きっかけ

憧れに届かぬ悔し涙。孤独で過酷な、東海自然歩道トレーニング40km。

みなさまこんばんは、たまゆりです。

さて、この頃は巡礼の持ち物リストについての記事を続けて更新していましたが

今日はちょっと違うお話をば。

 

けっこうあの、あれ、パーソナルで一部ポエミーな内容だと思うので私のこと好きな方だけ読んでくださいねっ!!笑

 

*  *  *

先日、カミーノのトレーニングと持ち物の確認のために、山歩きをしてまいりました。

もう、それがね、なんだろう、私にとってなんだかすっごい過酷で。試練のような出来事で。

楽しい、とか歩くのを楽しむ、とかぜんぜんそういう感じじゃなくて(悪い意味ではないのですよ)。

 

久しぶりに、こんな燃えるような感情を味わったなぁと思い、それですごく3年前のカミーノを歩いていた時のことを思い出したのでどうしてもそれを表現したくて今こうしてブログにしたためております。

 

なんていうんでしょうね。憧れ、なんだと思う。

憧れと、そこに簡単に届かないことの、もどかしさ、ジレンマ、悔しさ、情けなさ。

 

2日間、山の中を40km、テントを担いで夜は寒さに凍えて眠り、道に迷い、足や肩に限界を感じながら。

それでも、目的だった場所にはたどりつけなくて、やむなく、途中でゴールをあきらめて下山した。

山を降りてすぐは、ただただほっとして、無事帰ってこられて本当によかったと思った。

お腹が空いていたから、夢中でレストランでごはんを食べて。

棒のような足と鉛のような肩で、へとへとのまま、電車でうとうとと眠りながら家路について。

あったかいお風呂につかり、さっぱりして、ごほうびに缶ビールを一本飲んで。

 

ノートを取り出して、今の自分の心境を書き付けていたら、突然涙がボロボロあふれてとまらくなった。

 

なんだろう、この気持ちは。

心に浮かぶ言葉をただただ書き留めて行くうちに気がついた。

 

私は、悔しくて悔しくて仕方がなかったのだと。

自分が、情けなくて、もどかしくて仕方なかった。

 

今回の道は、私の「憧れ」のような方に、カミーノのいいトレーニングになるだろうと教えて頂いた道だったんですね。

私がこの道を今回歩いたのは、カミーノのトレーニングをしたい、という気持ちももちろんあったけど、本当はその理由はおまけみたいなものだったんだと思う。

 

私は、多分、その人に、少しでも近づきたくてこの道を歩いていたんだな、と思った。その時。

 

「この人は何を考えているんだろう?」

「なにをどうしたら、この人みたいな生き方に、話し方になるんだろう?」

「この人の孤独に立つ意思は、その強さはどこからくるの?」

 

だから同じ道を辿って、少しでもそれを知りたかった。

 

だけど、実際に歩いてみたその道は、想像以上に険しく苦しいもので。

足を限界まで動かしても、今の自分の力を出し尽くしても、歩き通せなかった。

 

まるで、その人と自分の間にある距離の遠さを思い知らされたようだった。

だから、こんなに、悔しくて苦しかったんだ。

 

この気持ち、すごく似てるんですよ。

私が3年前のカミーノで出会った人に抱いた気持ちに、ものすごく似ている。と思って。

 

どんなに力を尽くしてもその人には全然届かなくて、もがいてもがいてもがいて。

そのときもめちゃくちゃ悔しくて苦しくてぼろぼろ枯れるくらい泣いた。

そして今、同じような経験をしているって、いったい、これはどんな導きなのだろうと思います。

とても勝手な思い込みなのかもしれないけど、私はこれを偶然だなんて絶対に思えないし、思いたくない。

 

そしてね、もう一つ気がついたことがあるんです。

この気持ちは、3年前に感じたのととても似ているけど、ひとつだけ、違うことがあるって。

 

それは、その気持ちを味わった後の自分が、この先どうしていけばいいのかを、ちゃんと知っていること。

 

遠くて高い山。そこから声をくれる人、くれた人。

すぐには、今は届かなくたって、その声が聞こえる方へ歩いて行くことはできる。

そう知っている。今の私は。

今日届かなくても、明日は今日よりほんの少しだって近づいているかもしれない。

 

だから、今目の前のことを、愚直に、実直に。

地面に足をつけて先に進むしかないんだって思った。

方法なんてわからなくたって、正しいと思う一歩一歩をただただ積み重ねて。

 

これ、すごい成長じゃない!!?って思います。勝手に。笑

 

前は、触れたいのにたどり着けない、届かないことがただただ悔しくて、もがくしかなかった。

 

うん、でも今は違うの。

私がやれることは、ただひとつ、目の前の道を、その声がする方へ歩いて行くことだけ。

歩くのをやめない。苦しくても、足が痛くなっても。休んで、また挑戦して、何度でも。

 

 

 

はい。

なんのこっちゃら、って感じですね、自分でももうぶわあって感情の昂りの波がやってきて、どう言葉にしていいのかわかりませんが、そしてこれが本当に自分の心の真摯な言葉なのだろうか?自信も正直ありませんが、それすらも3年前、書かせてもらって、聴いてくれた方がいるこのブログだからこそ書いておこうと思いました。

お読みくださりほんとうにありがとうございます。

 

今回トレーニングで歩いたルート紹介

最後に、今回私が歩いたルートの紹介です。

 

東海自然歩道 犬山~定光寺

東海自然歩道は、東京の「明治の森高尾国定公園」と、大阪の「明治の森箕面国定公園」を結ぶ、緑豊かな自然と貴重な歴史を 伝える文化財を訪ね、心身の健康と安らぎを与える総延長1,697.2 km の長距離自然歩道です。

東海自然歩道連絡協会公式サイトより

とある通り、東京~大阪間を通る、長距離の自然歩道が存在します。

 

私の現在住む犬山にもその道が通っており、今回は自宅を起点に約38km程度のコースを2日かけて歩きました。

(実際は、道に迷ったり迂回して、なおかつ途中でエスケープしたのでもうすこし長い距離かもしれません)

 

2日間のトレーニングの行程

1日目

自宅から犬山寂光院・継鹿尾山頂へ

山を下り善師野・今井を抜け、ふたたび山の中へ

八曽のキャンプ場でツエルト設営、野宿(寒さであまり眠れず、携帯の電源が切れて地図が閲覧不能に)

 

2日目

八曽から市境を超えて小牧市へ(道を間違えて迷う)

内津峠、中央道、国道19号を超えて春日井市へ(道を間違えて迷う、2回目)

弥勒山・大谷山・道樹山の春日井三山を縦走して定光寺へ(途中で力尽き春日井市都市緑化植物園へエスケープ)

 

完全に、準備が甘かった

普段、たまに近くの里山を歩いていたとはいえ、今回のように東海自然歩道をたどり山から山へ、山から野へ、また山へ、というようなコースははじめてでした。

家の近所だから、なんとかなるだろう。という甘さがあったのがいけなかったなぁと思います。完全になめていたと思う。

普段、登山として山へ足を踏み入れる時には、道がはっきりして整備された人が多いルートを歩くことが多く「道迷い」の不安はほとんどありませんでした。

だからこそ、今回のように道がわかりづらいのは初めての体験。

最大400mほどの低山でも、いくつも山を越えるためアップダウンが激しく、思いの外体力の消耗も激しかったです。

 

甘かった点・反省点

・コースの事前の確認不足

・出発時間の遅れによる時間的余裕のなさ

・紙の地図の不携帯(スマホのバッテリーが寒さで切れて地図閲覧不能に)

・食料と水の携帯不足

・荷物が重すぎたかも

反省を生かし、もう一度挑戦できたらいいなぁと思います。

うん!!!

 

 

なんか、書きたかったこと書けてちょっとスッキリした!!!

本当に、ここまでお読みくださった皆さま、ありがとうございます。

 

それでは、おやすみなさい。たまゆりでした~~!!!

ちゃお!

 

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POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    何も心配することないですよ。経験、語学力、体力、ハート、たまゆりさんはすべて持っていると思います。日本国内だから少しずっこけただけで北の道を歩けば残ったもやもやも吹っ飛ぶ!

    Life is a party, let’s live it together!

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