さきほど、Facebookで訃報を知り、びっくりしました。
私が栗城さんを知ったのは、3年ほど前。
ちょうど自分が悩みもがいていた時に、栗城さんのエベレスト登山を追ったNHKのドキュメンタリーをたまたま見たことがきっかけでした。
以下、その時の日記より。
今日、先日放送されて録画しておいた、栗城史多さんの「5度目のエベレストへ~栗城史多 どん底からの挑戦」という番組を見て、胸を打たれました。
いのちにかえたってやりたいことがある。それができないなら生きてたって仕方ない。だから死んでも、たとえ死ぬ危険があっても指を失っても挑戦する。でなきゃ生きてる意味がない。
そんなメッセージを感じて、もう、すごく、自分もそうなりたいと思った。
これをしてなきゃ生きてる意味がないんだって、思えるものを。彫りだしたい。
– 2016-01-08の日記より
このころ私は、病院でOLをやりながら、ちょうど次の年にスペインのサンティアゴ巡礼に行くんだと決心をした時くらいでした。
決心してから急速に変化して行く自分のエネルギーをどこに向かって走らせればいいのか、自分の人生で本当にやりたいことはなんなのか、このころの自分は考え、悶々としてた。
そんな時に、栗城さんのドキュメンタリーを目にしたので、衝撃でした。震えました。
指を9本失っても、反吐を吐くほど苦しみ抜いても、誰にどんなことを言われても、それでもゆずれない、それでも絶対やめない、挑戦し続けたい夢。
そんな大好きなことを、この人は見つけているんだ。
そんで、その大好きなことに挑戦しつづけてるんだ。
胸が熱くなって、ただただ眩しかった。
以下、上に引用した日記の続き。
毎日がほんと山登りみたいだ。
進んでいる。前に。だけどもっともっともっと進みたい。挑戦したいんだよ。
でもまだ、その「挑戦したい」って意欲!はやる気持ち!のあとには、「で、何に?」ってのがくっついてる。
それが、まだなにかわからない。
だから彫り出したい。
– 2016-01-08の日記より
この時初めて、
「自分も人生の中で、栗城さんくらいゆずれない、”このために人生を戦える”って思える夢を見つけたい」
そんな想いが芽生えました。
その想いは、そのあと旅の準備を重ねて、旅をして、帰ってきて生きて行く中でも、ずっと胸の奥のほうに灯っていた気がします。
そして今の自分は、ほんと〜〜〜に少しずつだけど、ゆずれない自分の夢を切り開きつつある。
あの時栗城さんのドキュメンタリーを目にしていなかったら、今の自分はなかった。
そう思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
また、いつかどこかで、どんな形かはわからないけど、お目にかかれたらいいなぁ。
- 作者: 栗城史多
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2009/12/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 9人 クリック: 205回
- この商品を含むブログ (46件) を見る
関連記事