旅の動機・きっかけ

カミーノに向けて、心の準備スタート。「人生は祭りだ、共に生きよう。」

 

みなさんこんにちは、最近全裸で布団に入って就寝するのにハマってる、たまゆり(@tamaoyurika)です。

 

今日はちょっと、私の個人的な悩みの話です。

カミーノの役立ちそうな情報とか楽しみに?見てくださっている方にはなんだか申し訳ないんだけど、これも自分の大事な記録、ということでこの場を借りて載せさせてくださいね。

 

出発まで1ヶ月、心の準備が進まないモヤモヤ。

ここ最近、すごく迷っている、というか、悩んでいて。

それは、カミーノの旅に出かけるまであと1ヶ月に迫った今、いろいろな準備ができていないことへの焦り。

準備というのは、装備とか持ち物とか計画とか、そういうこともそうなんだけれど。

そうじゃなくて、どちらかというと、できていないのは心の準備のほう。

 

なにをおおげさな、と思われるのかもしれないけれど、
やはりこの旅は、私にとって、人生をかけてもいいと思えるほど大きいものなのだと思います。

人生をかけた、挑戦。試験。清算。そんな感じ。

でも、出発まであと1ヶ月をきったというのに、全然そんな準備が心の中でできていない。
だからって、そんな準備、何からどうやってしたらいいのかもわからなくって。笑

この1週間くらい、ずっともやもやし続けて、ようやく昨日、糸口が少し見つかった気がする。

 

すべて大切で、優先順位をつけられない、選べない、なにも捨てられない

カミーノのこと。山小屋のこと。
ブログのこと。準備のこと。食べるとか寝るとか生活のこと。
健康のこと。未来のこと。
仕事のこと。友達のこと。恋人のこと。
ワーホリも行きたい、スペイン語だって勉強したい、スキルアップしたい、会いたい人だってたくさんたくさんいる。

 

全部大事で、全部ちゃんとやりたくて、でもキャパも時間も足りない。でもどれも捨てられなくて。
結局いっぱいいっぱいで、がんじがらめで、中途半端で。どうしていいかわからない。

モヤモヤして、どうしようもなくて、このままじゃ嫌だと思って。
ひとまず散らかっていた部屋を片付けることにしたら、少し答えが見えた。

 

部屋を片付けていたら、見えてきたこと

これから使う、カミーノに持って行くもの、山小屋に持って行くもの、登山の道具。
それ以外ほとんど捨ててしまったけど、捨てたくないものだってあった。

それはたとえば、今までもらった手紙とか、思い出のものとか、どうしても好きなものたち。

捨てられないんじゃなくて、捨てたくないもの。
だから小さな箱に入れて、とっておくことにした。

 

きっと、それと同じなんじゃないかな。
大好きな場所や人のことも、それと同じでいいんじゃないかな。そんな風に思ったのです。

 

捨てなくてもいい。自分の一部として胸に抱いて行く。

3年前、カミーノを歩いていた時に同じ気持ちを味わったことがありました。
一緒に歩いてきた大好きな仲間と別れ、一人で歩き出すのが怖くて悲しかった。

でも、たくさん泣いたあと、思った。
離れても、その人たちが永遠に自分の中からいなくなるわけじゃない。

またどこかでもう一度会えるかもしれない。
今は小箱にしまっておく。胸に抱いて、自分の一部として進む。

そうやって歩いていけば、またどこかで会えるかも。

だから、捨てるわけじゃないんだ、と思ったのです。
大好きなもの、大好きな人たちを、これからも胸に抱いていていいんだって。

 

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「人生は祭りだ。共に生きよう。」

こう思えるまでに助けてくれた、一本の映画があります。
これもすごい導きだなぁと思うのですが、1週間前に書いた記事(憧れに届かぬ悔し涙。孤独で過酷な、東海自然歩道トレーニング40km。)に頂いたコメントから知った「8 1/2」というイタリア映画。

「人生は祭りだ。共に生きよう」

コメントに書かれていたこのせりふが頭から離れなくて、どんな話なのかと気になって、夢中で見た映画。

あまりにすごくて、まだ全然自分の中で消化できていなくて、うまく話せないのですが。
それはまさに、今の私のようにすべてを抱えて捨てられず悩む一人の男性の物語でした。

 

(私の解釈は間違っているかもしれないけれど…という前提で聞いてくださいね)

悩み、病んだ末、彼が最後に選んだのは
「こんがらがってがんじがらめになったすべてを捨て、ゼロから正しくやり直す」
ことではなかった。

彼が選んだのは
「混乱も失敗も恥も自分の一部として受け入れ、そのすべてと共に生きていくこと」

 

そんな彼が最後に口にした言葉が
「人生はお祭りだ。共に生きよう。」

ごめんなさい、ほんと、すごすぎる映画に出会ってしまい、全然私では書ききれない…!!

だけど、この言葉に、彼の選んだ道に、ものすごく力をもらったことはたしか。

捨てなくてもいい。全部抱えていてもいい。
人生はお祭りだから。
さわがしくて、美しくて、汚くて、うるさい、私のどうしようもないすべて。
出会ってきたものすべてを自分の一部として抱いたまま生きよう。

そんなふうに、思えたのです。

 

「とりあえず、さようなら」の準備をはじめよう

部屋を片付けたり、お世話になった人にお礼を伝えたり。
大好きな場所に会いに行って、ありがとうを言う。
そう、ありがとうを言うこと。また会おうね、を伝えること。

ここを去っても、永遠に私の中からなくなるわけじゃない。
ここで出会った人、過ごした時間、大好きな場所、全部私の一部としてここにある。だからお別れじゃない。
どこかでまた、会えるかも。だから今はさようなら。

そんなふうに思えるようになった今、ようやく少しずつ、心の準備もはじめられるのかなぁと思います。

 

 

ああ。

いつにも増してぐちゃぐちゃだ…。文章も頭の中も(笑)

だけどこれもきっと、キャパを超えた変化、新しい自分への第一歩。

もがきつつも、一歩一歩進んでいこうと思います。

 

ほんと、こんな独り言に近いようなつぶやきに目を通してくださる方にはいつも感謝しかない!!!ありがとうございます。

それではまた、たまゆりでした。チャオ!

 

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POSTED COMMENT

  1. K より:

    2年前にルピュイ~ポルトまでテント野宿+アルベルゲでカミーノしたのを思い出しつつ、楽しくブログ拝見させてもらいました。

    プリミティボの道は山道が楽しかったです。それと途中の町でとても素敵な寄付制の宿があったので、タイミングが合ったらぜひ寄ってみてください。(個人的にはカミーノ中でベスト!)


    Bodenayaという町の“Albergue de peregrinos de Bodenaya”

    ※リンク先のサイト自体もガイドブック代わりになるので結構便利でした。

    それでは
    よき旅を。

    • たまゆり より:

      Kさん

      ありがとうございます…!
      ルピュイの道、テント泊の方も多いと聞きます。とても歩いてみたいです。ポルトガルの道も憧れています…!

      そして、プリミティボの道、楽しい山道歩きとのこと。少し怖じ気付いていますが笑、とても楽しみになりました。

      ご紹介いただいたお宿、ぜひ心に留めておきます。

  2. リターンライダー より:

    Life is~・・のコメントをした者です。オールド映画ファンなら誰でも知っているフェリーニ監督の8 1/2。極めてヨーロッパ的な映画で彼らの精神世界を理解しにくいアジア人はラスト15分のカタルシスまで退屈?に耐えないといけませんね。解釈は君のいうとおりだと私も思います。お見事。
    人生は祭りだ,共に生きよう・・・特に日本では難しい生き方ですが私はカミーノフランセスでは実感しました。あんな面白い日々はなかったな。たまゆりさんは正直に心象を綴っていますが、君もそう思っているでしょ?
    Fight with love! 
    私も来月北の道いきますよ!

    ↑Kさんのコメント&体験、素晴らしいですね。ここ行ってみたい。

    • たまゆり より:

      リターンライダーさん

      なんと!リターンライダーさんのコメントだったのですね。あまりに衝撃、というか心に響いたもので、返信らしい返信ができず失礼いたしました。

      本当にお祭りのような、色とりどりの賑やかな日々だったなあとそのお言葉聞いて懐かしくなりました。
      今回の旅もそんな風に楽しめたらと思います。

      どこかでお目にかかれることを願って…!

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