今日は、学校の先生主催のギータ(小旅行)ということで、授業のあとアルノ川周辺を散策してきました♪
ABC校の先生・ビビアナは、イタリア語の先生であると同時にフィレンツェの街のガイドの資格も持っていて、建築・美術・歴史などなど、とっても詳しいんです。
学校から、シニョリーア広場を抜けてヴェッキオ橋へ。
ここは、毎朝通学のために使っている道なので慣れっこです。
道が狭く、人も車も多いのでとても危ない…。
ヴァザーリの回廊を辿り、ピッティ宮の方角へ。
と、ちょっと待った!!
この交差点を渡って、数十歩進むと左手に小さな広場があります。
ちょっぴり派手なお土産の露店があるので分かりやすいかと思うのですが…
ここに、サン・フェリーチェ教会という小さな教会があるんです。
他の教会のように独立した建物でなく、目立つファザードなどがあるわけではないのでとても見つけにくいのです。
私も、ビビアナがいきなり道を逸れて広場に入っていくものだから、どこにいくの?と尋ねてしまいました。
扉を開けて中に入っていくと、そこには…
有名な、ポントルモの十字架降下!!
なんの前触れもなく、いきなり見知った有名な絵に出会ったものですから、それはそれは驚きました!
油彩画なのだけれど、鮮やかな色使いがまるでフレスコ画のようです。
十字架降下という悲しい場面を描いたものとしてはいささか鮮やかすぎる色使いと、悲しみに凍りついたような人物たちの表情。
対照的な表現なのに、なぜだか調和して見えるのはなぜなのでしょう。
少しだけモダンアートのような雰囲気が私には感じられます。
教会の内部は、小さくつつましやかで落ち着いた雰囲気でした。
ポントルモの絵に驚きすぎて、教会の中全体の写真を撮ることを忘れてしまいました…うう。
フェリーチェ(幸福)という名前も素敵ですよね。
そのあとは、ヴァザーリの回廊の終点・ピッティ宮の前を通ってサント・スピリト教会へ。
設計者のブルネレスキが工事の開始されたすぐ後に亡くなってしまったために、未完成のファザードがそのまま残っています。
あまーいクレーマ味のジェラートのような色と、ケーキみたいなまぁるい形に思わず「おいしそう!」と言ってしまいました。
(おなか減ってたんです…)
教会の中は、残念ながら撮影禁止ということで写真で紹介ができませんが…
シンプルなファザードとは対照的に、内部はとても華やかで美しい!!!
教会の中央、クーポラの真下に配置された祭壇は、ピンクと緑の色大理石でとても繊細に、緻密に装飾がされていて…、その綺麗なこと!!
祭壇の四隅に配置されたろうそくの灯りを抱く天使の像。特にこれが私のお気に入りになりました!
白の大理石で作られているのですが、羽の部分だけ黒いんです。
羽の黒い天使って珍しくないですか?特別で、高貴な感じがして美しく思いました。
この教会ではミケランジェロ作の十字架像が見られるのですが、今日はあいにく閉まっていました。
ですが、教会の内部の見学だけでも十分に楽しむことが出来ました!
その後は、右手にヴェッキオ橋を望むサンタ・トリニタ橋へ。
ふと下を覗き込むと、広~いアルノ川をスイスイ泳いでいく一匹の…魚?
いいえ、それはヌートリアさんでした(笑)
あまりにもスイスイと上手に泳いでいくものだから、なんだか可愛くてみんなで大笑い。
サブリナは「可愛い!持って帰って飼いたい!」と言っていました。笑
パノラマにしたらこんな不思議な写真が撮れました(クリックで拡大)。
こういった綺麗な街並みを残すのにはもってこいですね。
橋を渡ってすぐ見えてくるのが、トルナブオーニ通りにあるサンタ・トリニタ教会です。
こちらも小さく古い教会です。
教会の中は、日暮れ後だったせいもあるのかロウソクの灯りのみがぼんやり光る薄暗い、ちょっと隠れ家的な空間でこれまた気に入りました。
中にあるたくさんの作品の中で私のお気に入りはこれです。
フィレンツェの美術館や教会で馴染み深い、受胎告知の場面ですね。
大天使ガブリエルの虹色に輝く翼が美しいです。
また、この教会は献火のロウソクが偽物のチラチラ光るライトのロウソクではなく、本物の火が燃えるロウソクなんですよね。
それもちょっとしたお気に入りのひとつになりました(笑)
今日は3つも教会を見学できてよかったです。
ひたすら教会だけを巡ると、それぞれの違いや特徴がわかり、比較が出来て楽しいですね。
フィレンツェにはまだまだ数え切れないほどの教会がありますので、また別の機会に教会めぐりをしたいなと思います♪
ああ、夢中で記事を打っていたらこんな時間になってしまった(・・;)
日本はもう朝ですね。
それでは、おやすみなさい(^o^)/♪