19歳のイタリア留学日記

イタリア留学日記57「死にゆく町 チヴィタ・ディ・バニョレージョ」

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前回の、オルヴィエートの記事の続きです。

さて、この「チヴィタ・ディ・バニョレージョ」という町、オルヴィエートからバスで1時間ほどの場所にあるのですが…。

崖に囲まれた山の頂上にただひとつ取り残されたようにぽつんと町が建ち、街と地上をつなぐのは崖にかけられた細く長い1本の橋のみ。

その不便さからいまや人口はたったの20人ほど。

岩でできた崖は風化で崩落が進んでおり「滅びゆく町」「死にゆく町」と呼ばれている…という、なんとも特別な場所なのです。

オルヴィエートのケーブルカーのりばのある、カヘン広場前からCOTRAL社の青いバスに乗ります。

(丘の下の駅前広場からも乗れますが、始発停留所はカヘン広場なので、オルヴィエートを観光後であればカヘン広場から乗るほうが便利だと思います)

停留所などの表示見当たらず、どうやら駐車場の右手に停まっているバスにそのまま乗り込めばいいらしい(なんて適当な…)。

切符はオルヴィエートにあるタバッキで往復購入できます。

バスに乗り込んでしばらくすると、中学校前の停留所で地元の学生さんがたくさん乗ってきて、バスの中はとても賑やかに!

この路線、普段は通学バスになっているんですね。地元だぁ。

わいわい騒がしく何を話しているかと思えば、開け放った窓から入り込む排気ガスの臭いをかいで「お前オナラしてんじゃねーよ!くっせー!」「いや、俺じゃないって!!」

なんて具合にふざけ合っていて、こういうのって日本もイタリアも変わらないんだなぁと微笑ましくなりました(笑)

そんなこんなしながらバスは山道を走り、チヴィタの近く、バニョレージョという町に到着。

そこから徒歩で20分ほど、バスの進行方向に向かってひたすらまっすぐ歩くとチヴィタの町を一望できる展望台に着きます。

バニョレージョ・チヴィタ間のバスも出ていますが、この展望台は通り過ぎてしまうようなので、行きは徒歩で帰りはバスを利用などするといいかもしれませんね。

近くまで来ると看板が。

「il paese che muore(死にゆく町)」としっかり記されています。

一番下の「Belvedere(見晴し台)」の標識に従い進むと、小さな公園の入り口があり…

おおおおおーーー!!!

見えました、これが「死にゆく町」チヴィタ!

するどく切り立った高い崖の上に、まるでひとつのお城か何かのようにチヴィタの町がそびえています。

遠く辺りを見渡してもみても、この町のほかはなにもありません。凝灰岩の白い岩肌と丘が広がるだけ。

本当に孤島のように、ただそこに町が立っているんです。ぽつーーんと。

今からあの一本橋を渡って、この町まで行くんだ…ともうドッキドキしながら見晴し台の階段を降り、橋を渡ります。

うっ……わぁぁぁ…す、すごい。

橋を途中まで渡り、いよいよ崖上へ続く坂を上ろうかというところで、ふと町を見上げた瞬間もう現実感が消えてしまって、RPGか何かの世界に入り込んでしまったような感覚になりました。

ゼルダとかFFにぜったいあるもん、こういう町!笑

でも、旅する主人公が新しい町にたどり着く瞬間って、きっとこんな気持ちなんだろうなぁ。

そうしてたどり着いたチヴィタの町は本当に小さくて可愛らしかったです。

そして、いくつかのレストランとお土産やさんがあり観光客の集まるメイン通り以外は本当に静か。

誰もいない通りを歩いていると不思議な気持ちになります。

一軒のお家の静かな庭先に、のんびりと日向ぼっこを楽しむ猫たちの姿が。

手前に2匹、奥にも2匹…あっ、右奥に黒猫ちゃんも1匹もいました(笑)

みんな家族なのでしょうか。子猫たちもたくさんいて、そのうち人間より猫のほうが多くなってしまいそう。

地元の方でしょうか?

崖の向こうを見ているおじさんと、その後姿を見つめる子猫。

猫たちを眺めながら町の中を歩いた後は(端から端まで行くのに5分も掛かりませんでした)、お土産やさんできれいなチヴィタの町の絵葉書と缶入りのチヴィタ産オリーブオイルを買い、町を降りたのでした。

この町に住みオリーブオイルやワインを売っているファブリツィオさんという方が、チヴィタのすぐふもとの貸家でアグリツーリズモもされているそうで、機会があればぜひこの町の近くにも泊まってみたいなぁと思います。

フィレンツェからはるばる遠かったけれど、感動で時が止まるような瞬間を味わうことができて本当に意味のある旅でした。

そういう一瞬を感じることもまた旅の醍醐味なのかも知れませんね。

他にはない唯一無二の素敵な町、ぜひ色んな方に訪れてほしいなと思います。

それではまた☆

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POSTED COMMENT

  1. Nori より:

    お久しぶりです!
    こんな素敵な街があるんですね!びっくり&#8252;私も是非行かねば(>_<)これを一日で回られたゆですか&#8265;結構強行ですよね&#8265;すごいー!
    私はこちらに来て、2ヶ月が経とうとしてますが、周りが日本人のせいか、なかなか語学が伸びません(-_-;)努力して話さなきゃとは思うんだけれども、とっさに動詞が全部飛んじゃうです~(T ^ T)
    でも、一ヶ月間ホームステイする事になりましたので、頑張ります~(>_<)

  2. ちあき より:

    こんにちは!
    ブログ拝見させていただきました!
    私は東京に住む大学1年生です(^^)
    来年の2月にイタリアに旅行することが
    決まって、もうワクワクしてます!
    ちなみにミラノとフィレンツェです!
    あとスイスのフォックスタウンにも
    行くんです!
    イタリアに旅行すると決めた理由が
    私のバイト先が本格的なイタリアンの
    レストランだからです!
    よければフィレンツェのオススメの
    安くて美味しいお店や小物屋さん
    教えていただけませんか?
    同い年でイタリアに留学なんて
    羨ましい(>_<)
    よければ連絡下さい( ´ ▽ ` )ノ

  3. 藤田 咲 より:

    こんにちは!この町TVで見たことあります。
    マリオネット作家さんや魔女と呼ばれるカラス買ってる女性のアーティストさんのいる町だと思います。
    私の大好きな所さんの『笑ってこらえて』にローマを拠点にイタリアを紹介するコーナーがあって、それにこの町出てた気がします。すごい!!画像見て感動しました。

  4. TAIZO より:

    やっぱりヨーロッパはきれいだね!!

  5. yuki より:

    以前コメントしたyukiです。
    お返事ありがとうございました!
    「死にゆく町」という名前なので恐ろしい雰囲気なのかと思いきやとても素敵ですね♪
    是非行ってみたいです!
    ついにシエナに来てしまいました~!
    私は本日から最初だけ寮生活なんですけど、いきなりハプニング発生したり、担当の方が英語とイタリア語で喋ってくれてても何を言っているのか理解出来ずにいます(;_;)
    極度の人見知りな上周りの会話が全くわからず孤独感と自分の無能っぷりに、来て早々「来なければ良かった。もう日本に帰りたい。」と思ってしまいました。
    そんな中yurikoさんの日記を思い出しホームシックの記事を読んで凄く共感して、普段全くと言っていい程泣かないのに涙が止まりません。
    今まで日本で甘えに甘えて育って来た分これから苦悩が沢山あると思うし、直ぐに立ち直れるかわかりませんが、yurikoさんのように留学生活を楽しめるように頑張りたいと思います(^^)
    またお邪魔しますね!

  6. Yuriko より:

    わ~!!Noriさんお久しぶりです><!!
    はい、なかなかのハードスケジュールでしたね(笑)
    せっかく近いし、どうしても見てみたいから行ってやろう!と強行突破してしまいました。
    オルヴィエートなんかはもっとゆっくり見てみたかったなぁと思います。。
    Noriさんはぜひ、スケジュールに余裕を持ってお出かけください!笑
    もう2ヶ月になるのですね!は、はやい…。
    やっぱり周りに日本語の通じる人がいると、そっちへ傾いていってしまいますよね。よくわかります。
    私の学校にも日本人の生徒さんが増えて、どうしてもそっちとよく話をしてしまうので
    イタリア語を話すために日本人の友達+他の国の友達も誘って出掛けたりするように努めています。
    きっとホームステイをしていれば、ファミリーと仲良くなってそこからイタリア人の友達もできますよー☆
    Noriさんの近況を聞けるのを、また楽しみにしています!
    大変なことが多いとは思いますが、お互いがんばりましょう(^v^)♪

  7. Yuriko より:

    ちあきさん、こんにちは!はじめまして♪
    ミラノにフィレンツェ、それにスイス!いいですね~><
    冬のスイス、すごく寒そうだけれど雰囲気があって綺麗でしょうね…!
    おぉっ、本格イタリアン!かっこいいーー!!
    ちあきさんもよくイタリア料理をなさるんですか?
    フィレンツェのおすすめだと、
    I Raddi (住所:Via dell’Ardiglione 47/r)
    …地元のイタリア人で賑わうお店です。値段も高くないし、なにより手打ちの歯ごたえタップリなパスタが絶品です。
     ただ、早めに行かないと席がないのと店が路地にあり少々わかりにくいのが難点かもです。
    (営業時間はランチが12:00-14:30、ディナーが19:30-23:00で、日曜定休です)
    Yellow (住所:Via del Proconsolo 39/r) – http://yellowbar.it/
    …広くて活気のある店内に、豊富なメニューが魅力的です。ピッツァもパスタもどちらもすごくおいしいですよ。
     店員さんに頼むと、ステーキ肉を切る様子や手打ちパスタを打つ所も見せてもらえたりします。
     ドゥオモや駅などの中心からも近くアクセスしやすいです。回転が速いので2月であれば予約もいらないかと。
    (営業時間はランチが12:00-15:00、ディナーは19:00-24:00。火曜の夜だけお休みです)
    雑貨などのお土産なら、街中に3つも店舗のある文房具屋さん「Signum」がおすすめですよ♪
    フィレンツェオリジナルのお店で、店内には可愛いレターセットやメモ帳、マーブル紙などが並び見ているだけで楽しいです!
    (住所:Lungarno Archibusieri 14/r、Via de benci 40/r、Borgo dei Greci 40/r の3軒です)
    よかったら参考になさってください(^^)
    ご旅行、気をつけて楽しんでくださいね♪

  8. Yuriko より:

    咲さん、こんにちは(^0^)
    ま、マリオネット作家…魔女…!!?
    すごい!ぜんぜん知らないで行ってしまいました。そんな面白そうな人たちが住んでいるんですね。チヴィタ。。
    「笑ってこらえて」海外にも出かけているんですね。
    国内だけのイメージだったのに、そんな辺境の町にまで来ているとは!
    咲さんもこっちへいらしたら、ぜひ遊びに行ってみてください~><
    そしてマリオネット作家さんや魔女のことをぜひ教えてください(笑)

  9. Yuriko より:

    TAIZOさん>
    本当に!そのうち絶対イタリアも案内しますよ~(笑)
    みんなで南イタリアの地中海リゾートなんてどうでしょう?
    またバリ島に行けるのも楽しみにしてます!

  10. Yuriko より:

    わー、yukiさん、こんにちはー!
    ついにイタリアに到着されたのですねーー!!わーー><><
    確かに名前だけ聞くと、ちょっとサイレントヒルみたいな(笑)怖い感じがしますよね。笑
    実際の街の中はすごく小さくて可愛らしいといった印象でとても素敵でしたよ♪
    シエナからもそんなに遠くはないと思うのでyukiさんもぜひ!!
    今日でこちらにいらしてから3日くらいでしょうか…?
    周りがわからないことだらけで、自分がどうしようもなくひとりぼっちみたいな気がしてしまって
    涙が出てくる気持ち、とてもよく分かります。
    でも、yukiさんのコメントを見ていると、楽しもう、がんばろうって気持ちをしっかり持っているのがよく伝わってきます。
    そんなふうに強い気持ちを忘れずに持っているyukiさんなら、ぜっったいぜったいに大丈夫ですよ!
    たとえ最初は時間が掛かったとしても、必ず楽しい留学生活になるはずです(^v^)
    私もなんだかyukiさんのコメントを読んでがんばらなくては、楽しまなくてはという気持ちを思い出しました。
    yukiさんのお話が聞けるのを心待ちにしています。
    またいつでもいらしてくださいね(^v^)

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