リアルタイム巡礼記2016

【巡礼記1日目】自分のペースで生きればいい。一歩一歩。

みなさんこんにちは、たまゆりです!
今日はいよいよ巡礼スタートの1日目、しょっぱなから最難所のピレネー山脈越えでした。

ただいま21:15、無事たどり着いた今日の目的地ロンセスバジェスのアルベルゲからこれを書いています。

というわけで今日の日記いってみよう!!!!

 

5/10
サンジャンピエドポー〜ロンセスバジェス
歩行距離 31.0km

昨日は、最初周りのいびきや物音が気になってなかなか寝付けなかったけれど、しばらくして気がついたら寝ていたみたい。
5時半に出かける準備をする人の物音で目覚めて、私も準備開始。

なんだかむだにものが多くてまとまってなくて、がさごそがさごそして時間がかかっちゃった!
まだ寝てる人も中にはいて、部屋は暗いままなのでヘッドライトを兼ねた懐中電灯はアルベルゲでは必須かも。

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アルベルゲでカフェオレとパンといちごジャムとバターの朝食を頂いて、明るくなり始めたサンジャンピエドポーの街を出発!時間は朝7時。

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気合を入れて歩き出します。

 

街を出て、歩き始めてから1時間くらいはアスファルトの道でした。
どんどん坂を登って行くと、左手にはさっきまでいたサンジャンピエドポーの街が重なる丘や家々の向こうに見えます。

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右手には放牧された馬や羊や牛がのびのび、のんびり、まったり草を食んでいます。

私はけっこう歩くペースが遅めみたいで、後ろから来た人たちに「ハーイ!」とか「オラ!」とか「ボンジュール!」とか声をかけられながら追い抜かされる(笑)

かと思えば、ゆっくりペースの私がのんびり歩いていても追いてしまうほどさらに上をいくゆっくりの人もいたり。

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のーんびり、のんびり草を食べて昼寝をする動物たちや、色んなそれぞれのペースで歩く人たちと言葉を交わしたりしていたら、なんだかじーんときちゃいました。

 

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カミーノを歩くことも、人生を生きていくことも少し似ていて、自分のペースで歩けばいいんだーって思って。
普通の暮らしの中では忘れてしまうけど、みんなそれぞれの色んな生きるペースがあって、歩くペースがあって、周りを見て焦ったり、誰かより早く行ってやろうと思ったりしなくてもいいんだって。

それぞれにできるペースで、一歩ずつ歩いていけば必ず目的地へたどり着く。

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今日の長い道のりの中で、ふとすると「あの人に追いつかなきゃ」「早く着かなきゃ」とか「追い越されないようにしなきゃ」という気持ちが出てきて、その度に心の中で3つの言葉を唱えていた。

 

一つは、長い上り坂の途中に書いてあった「KEEP GOING」という言葉。
小野美由紀さんのサンティアゴ巡礼のエッセイの中に出てきた言葉「TAKE YOUR TIME」。
そして、私が休憩中に通りかかったカナダ人巡礼者の男性がかけてくれた「LITTLE BY LITTLE」という言葉。

「自分のペースで」「少しずつ」「歩き続ける」

長い上り坂が続いてもうだめだー!と思っても、少しずつでも、ゆっくりでも足を進めれば必ずゴールへ近づいていく。確実に。

それは歩くことだけじゃなくて、きっと人生そのものも。まだ夢とすら呼べないような朧げなものだけど、そう、自分の夢も。

こうやって少しずつ、私にできるペースで、一歩ずつ進んでいけばいいんだと思った。

 

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その一歩一歩を積み重ねてゴールのロンセスバジェスにたどり着いた時、本当にうれしくて、それは大きな自信になった。
今日すれ違ったたっくさんの仲間たちと、よくやった!って抱き合ったり、ハイタッチしたり。
ほんとうにほんとうにみんな素敵な人たちばかり。

 

すれ違った一組のフランス人ご夫婦に、一人で来たのかと聞かれて、ユーアーストロングウーマン!強い女性だね!と言われて、でもまだゴールできるかわからないよ〜!と言ったら、君ならきっと大丈夫だよ。持ってるムードがすてきだもの。だって君はすれ違う度いつも笑顔でしょう。

そう言ってもらえて、なんだかほんと嬉しかった。
自分では今まで気付かなかったけど、どんなに苦しい時でも、笑顔で、幸せな気持ちでいられる力が少しは身に付いたのかもしれない。それは例えば、疲れて休んでいる誰かを元気づけるくらいには。

そのことがほんと、嬉しくて仕方ない。私が誰かに何かをできる。私のできることで、自然にすることで、誰かのためになる。ほんと、幸せ。

 

ここへ導いてくれた全てのもの、人、ほんとうに全てに感謝します。生まれてきてよかった!ここへ来られて本当によかった。
ありがとうございます。心から!

 

 

あー、どうしよう??!1日目にして私はこのサンティアゴ巡礼道からこんなにもたくさんのものをもらって、これから先まだ1ヶ月以上歩くのに、この先一体なにが待っているのでしょう。ここは本当にすごいところです。

理由はよくわからない、でも何かに呼ばれて来たような気がしていたサンティアゴ巡礼道。この先も大切に、1日1日を歩きたいです。

 

1日目ですでに歩き終わるのがもったいなさすぎて寂しすぎてまた泣きそう!なんだかいい意味で涙もろくなって、こっちへ来てから感動して泣いてばかりいる(笑)

 

幸せな気持ちと、心地のいい疲労感をじんわり噛み締めながら、今日もストレッチを怠らないで眠りにつきたいと思います。
明日はどんなことが待ってるでしょう。楽しみ!

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それではおやすみなさい。たまゆりでした!!

 

つづきはこちら!
 

【巡礼記2~3日目】悔し泣き。ろばは兎にも馬にもなれない。みなさんこんにちは、たまゆりです。 スペインは現在19:00。 昨日、今日とそれぞれ25kmくらいの道のりを歩いて、無事予定通りパン...

 

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POSTED COMMENT

  1. 志乃田 より:

    ?

  2. おくの より:

    うぉー、とうとう始まりましたね。フランス人の道最大の難所がピレネー越えなので無事に乗り越えて何よりです。天気も快晴で素晴らしい眺望が見られたようです。私のときはイマイチで、次ぐ日はスビリまで一日中降られました。
    ずっと先の話ですが、オスピタルデオルビゴと言う町が中世の素晴らしい祭りをやります。タマユリさんの調子だと5日ほど早く通過しちゃうかな~。もし祭りに遭遇できたらラッキーです。

  3. tamayuri0123 より:

    おくのさん
    やはり初日がいちばんきついのですね…!でもこの初日の山を越えることで、ビシッと気持ちが引き締まったような気がします。
    雨だとさぞかし大変な道でしょうね…!
    お祭り、気になります!この先どこかでのんびりぼんやりしていたら、もしかしてちょうどお祭りの時に間に合うかも?笑
    頭にとどめておきます。ありがとうございます!

  4. tamayuri0123 より:

    志乃田さん
    ???

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