リアルタイム巡礼記2019秋

【マドリードの道1日目】広い空、広い大地、ちっぽけな自分。見渡す限りの平原をゆく。

みなさんこんにちは、たまゆりです!

さっそく昨日の日記です。

ああ、書きたいことが毎日ありすぎて、早く書かないと忘れちゃうよーっ(笑)

 

【Segovia-Los Hueltos 14.8km】

気合を入れて身支度をして、さあいくぞ!とセゴビアのオスタルの部屋を出ます。

昼の12時。

今日は、10km先のロス・ウエルトスという街を目指して歩きます。

 

セゴビアの街を離れるのを少し名残惜しく思いながら、街の北側にあるサンティアゴ門を出て、昨日少しだけたどったのと同じ道を歩きます。

やっぱり何度見ても、とてもきれいなこの場所からの眺め。

また来たいなぁ、セゴビア!

 

最初のモホンを通り過ぎて、いよいよカミーノのスタート!

 

坂を少し上がったところで振り返ると、再びセゴビアの街の眺め。

3kmほどですぐに、サマラマラという街に到着です。小さい街ですが、とてもきれいなアルベルゲがありました。

 

サマラマラの街を通り過ぎてしばらく行くと、トンネルが。

 

そこをくぐると見えたのは…一面の広い広い平原!!!

見渡す限り、なんにもありません。

後ろを振り返ると、あとにしてきたセゴビアの街の大聖堂が小さく見えています。

 

しばらく歩いていても、たまに見えるのは人のいない穀物倉庫ばかり。

車も人もいなければ、電線もない、ほんとうになんにもない光景です。

 

次に見えてきたバルセカという街、街につくかつかないかの瞬間に、突然大粒の雨が降ってきました。

こんなに広い平原だとなにも遮るものがなく、雨雲が近づいてくるととたんにまわりが暗くなり、風がとても強くなるのがとても印象的でした。

空が広いからか、ふしぎと「ああ、あの雲こっちくるなぁ」というのがわかるんですよね。

空の下、広大な大地を、這うようにして少しずつ進むちっぽけな自分。

そのスケールのでっかさに、強風にカッパごと飛ばされそうになりながらも、なんだか感激してしまったのでした。

 

さらにしばらく行くと少し雲が晴れ、まわりが明るくなってきました。

道は相変わらずなにもなく、途中通り過ぎる村も、地元の方がちらほらと歩いているだけで、巡礼者の姿はまったくといっていいほど見当たりません。

 

 

バルセカの街を過ぎ、さらに平原の中を進むと見えてきたのは、今日の目的地だったロスウエルトスの街。

黄色い矢印がとても親切に丁寧に書かれていて、アルベルゲの建物をすぐに見つけることができました。

が、建物を見つけたはいいものの、鍵が空いていません。

とくに張り紙がしてあるわけでもなく、周りにも人は全く歩いておらず。

これはどうしたものか…としばらく迷ったのち、バックパックをその場に置かせてもらって、街へ人を探しに行くことにしました。

 

すぐに、小さなバルを見つけました。中からはにぎやかな笑い声が聞こえてきます。

街の中が静かだと思ったら、住人さんたちはみんなここにいたのかぁ。

勇気を出して中に入っていくと、一番手前のテーブルに座っていたお姉さんが、目があってすぐ「オラ!」と優しく笑って挨拶をしてくれました。

 

ものすごいカタコトのスペイン語で「私はPeregrinaです。アルベルゲに泊まりたいのですが鍵が閉まっていて…」と伝えたら…

もうバルにいた数十人の人たち、みんな総出でいっせいに、わいわいいろいろ答えてくれて(笑)

電話してみなさい!って電話番号を言ってくれるおじいちゃん、宿を探しているのかい!?それならああしてこうして…と話しかけてくれるおばあちゃん、後ろから別のお姉さんが待って待って!大丈夫だから!私が今呼んでくるから!と言ってくれて…

するとバルのカウンターの方から一人のお兄さんが鍵を持って現れてくれました。

 

「すぐに案内するからね」と一緒にアルベルゲの前まで来てくれて、入口のドアを開けてクレデンシャルにスタンプを押して、中を案内してくれました。

マリオという名前のとっても素敵なお兄さん。

 

アルベルゲの中も、びっくり仰天なきれいさで、清潔で、ほんとうにここに泊めてもらってもいいの…?!と不安になってしまうほど。

窓を開けると、外は真っ青な晴れの空に変わっていました。

ほんとうにありがたい気持ちで、シャワーやベッドを使わせてもらい、あたたかい部屋で眠りにつくことができました。

 

夕食は、先程のバーでハンバーガーをいただきました。

カタコトスペイン語の私にゆっくり話しかけてくれてとても優しいバルのご主人、手作りらしいパテがとーーってもジューシーで、卵やベーコンやオニオンなどなどほんとうに具沢山でとってもとってもおいしかったです。

 

もう、正直、ほんとうにアルベルゲに泊まれるのか、野宿になりはしないかとめちゃくちゃ不安だったのですが…!

村の人たちの掛け値のない優しさにたくさん助けられて、無事に1日目を終えることができたのでした。

 

明日はどんな旅になるんだろう。

それではまた、たまゆりでした!

 

 

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POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    無事アルバルゲに泊まれて何よりです!

    今回の装備品、特にお洋服が白基調に青で統一されていてすごく可愛いですね!

    今日もBuen camino!!

  2. 匿名 より:

    ふるふるでした!

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