みなさまこんにちは、おひさしぶりです!たまゆりです。
とつぜんですがこの間から、中山道を歩く旅をはじめました!
私にとってすごく身近な場所にありながら、これまで一度も歩いたことのなかった道。
今回、あるいきさつからその道を歩いてみることにしました。
自宅のドアから歩いて東京へ
私の今住んでいる家は、愛知県の一番北、岐阜県とのほぼ県境に位置する犬山城の近く。
京都から東京までをつなぐ中山道の、真ん中よりちょっと京都寄りの宿場町である鵜沼宿までは、徒歩でも2~30分程度の距離です。
こんなに恵まれた環境にいるのに、なぜ今まで歩こうとしなかったんだろう…というのはまたあとで書いてみることとして、
ひとまず、リュックを背負いスニーカーを履いて、自宅の玄関を出てそのまま、中山道を東に向けて歩き始めてみることにしたのでした。
あらゆる旅人が歩いた中山道
まだ車も汽車も存在せず、移動手段といえば徒歩か馬であった江戸時代に、江戸と京を結ぶ主要の交通網だった中山道。
現在でいえば、東海道新幹線と東名名神高速みたいな大動脈だったと考えれば、その賑わいも想像がつきます。
当時は、西から東へ、東から西へと商人や大名、嫁入りの皇族の姫さまなど、ありとあらゆる旅人が行き交ったということです。
現在では、その道の跡が国道などの車道にとって代わられたところも多いのですが、それでも道上にはいまだ道標や史跡が残り、全部で69ある宿場町には未だに当時の建築や風情をとどめているところも多くあります。
食わず嫌いの日本旧街道歩き
いままで、日本の旧街道を歩く旅については、なんとなく興味はあったものの、どこかで敬遠している部分がありました。
同じ日本国内の歩き旅でも、他に人のほとんどいない、いたとしてもほとんどが「歩く」という同じ目的で来ている、山の中の登山道や熊野古道なんかはいいのです。
だけど、バックパックを背負って歩いている人間の方がむしろ珍しいような街中や国道沿いを歩いて旅するのは、どうしても慣れなくて…。
車の中や街ゆく人びとの「なにやってんだろう、あいつ」という目に晒されながら、ひたすらアスファルトの道をぽちぽちと歩く孤独で虚しい感覚。
いやそりゃ被害妄想だろう、そんな風に自分に言い聞かせても、くたびれて調子が落ちている時ほどそう感じてしまうんですよね。
サンティアゴ巡礼の北の道を歩いて感じた、そのキツさをなんとなく思い出してしまい「もうあれはやりたくない!」と思っていた部分もあったかもしれません(笑)
だからこそ、国道沿いや街の中を歩くことの多い日本の旧街道歩きは、「いつか挑戦しないとな」なんて思いつつも、なんとなく敬遠していました。
日本ならこわくない!
しかし。ここは日本です。
きついといったって、たかが知れています。
言葉も満足に通じるし、なんの不自由もなくコミュニケーションがとれる。
海外の道を歩く時みたいに、食事をするためにお店に入るのにいちいち勇気を振り絞り、深呼吸して第一声は何を言おうか、何を注文したらいいのかと緊張する必要もない。
万一体調が悪くなれば、そんなに苦労せず、電車やバスを使って家に帰ってくることだってできる。
それなら、何を失うわけでもない。
とりあえず、やってみたらいいじゃん!
なんだかそんなふうに思っている自分がいました。
自宅からたった15キロのあたらしいせかい
そして、実際に1日だけ、歩いてみてわかったこと。
「街の中を歩くのも、けっこうわるくないじゃん!」
人里離れた広い大地や、山の中を歩くのとはまた違う、楽しみがそこにはありました。
ふだんだったら、車や電車でしか通ったことも訪れたこともない場所を、歩く速度で眺めてみる。
すると、
「ここの地形はこんな風になっていたのか」
「こんな場所に、こんな素敵なお店があったのか」
「ここの公園、広くて気持ちいい。結構好きかも」
自宅からたったの15キロの世界の中に、これまでになかった新しい発見がたくさんありました。
食わず嫌いの先へ
これまで、近場だから、街中で特におもしろいものもなさそうだから、と食わず嫌いをしていた自分は、すごくもったいないことをしていたのかもしれません。
自宅から少しずつ少しずつ歩いて、だんだん足を伸ばしながら、街道沿いに出会うおもしろいものを探して歩く。
ずっと前から慣れ親しんでいたはずの場所に、新しい世界をみつけていく。
新しい世界を、自分の足でさがして、歩く速度で広げていく。
それってめちゃくちゃ楽しいやん!
そんな風にいつのまにか、街道歩きの魅力にとりつかれつつある私は、自宅から中山道のゴール、東京日本橋を目指してみることにしたのでした。
もうひとつの理由
じつは、街道歩きをやってみようと思ったのにはもうひとつ大きい理由があって。
それは「アメリカのトレイルを歩きたい!」というものです。
昨年の北の道を歩いた後の報告会の時に来てくださった方から教えていただいた、パシフィッククレストトレイル。
4000kmという長さ、食料もテントも全て自分で運び毎夜大自然のど真ん中でキャンプ、砂漠や雪山という過酷な環境。
興味はあるけど自分には多分無理なんじゃないか…そう思っていたのですが、できると信じて、ちゃんと目指してみることにしました。そのために今できること、と考えて思い至ったのが中山道を歩くこと。
PCTへの挑戦は現時点では途方も無い夢ですが、一歩ずつ歩いていけばかならず実現する日がくると信じています。
で、もう少し現実的な目標として、そのPCTの一部でもある、約340kmのジョン・ミューア・トレイルという区間を歩いてみたいと思うのです。
安心して海外を旅できるようになるのは少なくとも数年後、でも、そのときが来たらこの道を歩きたいです。
それはもちろん、今携わらせてもらっている仕事も本気でやりきっての話。
旅することと仕事の両立、これは自分にとってとても大事なテーマで、まだ、どんな形で実現させていけるのかはわかってません。
それでも、仕事と、休日を利用しての旅(とそれに伴う体力づくりや練習)、どっちも本気でがんばったら、できるんじゃないか、、そう信じて、最良の方法を探しながら、前に進んでみようと思います!
そんなわけで。
ひとまずこれからぼちぼち、仕事の休みを利用したセクションウォークで、トレーニングしながら、東京日本橋を目指して歩いていきたいと思います。
無事歩いて東京にゴールできたら、三鷹にあるトレイルハイカーの聖地的ショップと聞く(まだいったことないけど)Hiker’s Depotさんで、アメリカトレイルのためのバックパックを買う!これがひとつの小さな夢。
歩き旅の記録をブログに書く楽しみも、また味わえたらいいなと思っているので、こんなわたくしですが、もしよろしければまたおつきあいください。
それではまた!たまゆりでした〜。
いいですねぇ
ぼくは東海道歩いてみたいです!
中山道の旅、おもしろそうですね。またブログ楽しみにしてます!!
やまぴさん>
東海道、ぜひ歩いてください!
たまに歩いてのんびり東京目指す感じですが、また読んでやってくださーい!
中山道の道、楽しんでくださいね! 応援しています!
「今度はポルトガルの道を歩いてみたいなぁ」と検索していたら、ここにたどり着きました。「日本の旧街道歩きは・・・」というところ、とても共感します。まだ一歩踏み出せないです(苦笑)。
ちなみにハイカーズデポはうちの近所です(^^)。2年くらい前、「熊野古道を歩きたいんですけど」と相談に行ったら、親切にアドバイスを頂けました。
サグレスさん
ありがとうございます!!
ポルトガルの道、私結局ぜんぜん歩けていなくて…参考にならなくってすみません。汗
私も最初は完全に敬遠していた人や車の往来の激しい道歩きですが、何度か続けているうちになんだか、気にならなくてむしろ楽しくなって来たような…意外にすぐ慣れるものなのかもしれません?
ハイカーズデポさんのご近所とは!うらやましいです…!
なおさら、東京へたどり着けるのが楽しみになりました。
コメント嬉しかったです。よかったらまたいらしてください。